片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術60】「物を持ち過ぎない」ための、3つのヒント

「片付かない!」と言う人の多くは、家の中に物が多過ぎると感じているようです。今回は、「物を持ち過ぎない」ための3つのヒントをご紹介します。「物が多い・少ない」というのはあくまでも主観であり、「適量」は人によって、家庭によって異なります。「自分にとっての適量」を意識し、物の量を増やし過ぎないようにして、スッキリ片付いた暮らしを目指しましょう。

 

「入れない」「出す」「見直す」を意識して、適量をキープ

物を多く持っていても、「何をどれくらい、どこに収納してあるか」を分かっているのなら、物を探して困ることも、ストックがまだあるのに余分に買って後悔することもないですね。しかし、自分で管理できないほどの量を持ってしまうと、物を探す、出す、選ぶ、そして片付けることがとても大変になってしまいます。また、家の中の収納スペースよりもたくさんの物を持ってしまうと、生活空間に物がはみ出すことになり、ストレスがたまる原因に。

 

「自分や家族が管理できる」「収納スペースに合った」量を目安にし、物を「入れない」「出す」「見直す」の3つを意識することで、物を増やし過ぎないようにしていきましょう。

 

1:「買うときに吟味」で、不要な物を「入れない」

「安いから」「かわいいから」「便利そうだから」物を買うときの理由はさまざまです。でも、そうやって買い続けていった物がどんどん増えることで、収納スペースが圧迫されていきます。

 

物を増やさないためには、「物の入り口を狭くする」ことが大切です。つまり、物が簡単に家の中に入ってこないようにするのです。すぐに必要な物は別ですが、そうでなければ「本当に必要かな?」「本当に便利かな?」、また、「長く使えるかな?」などの視点で、しっかり吟味しましょう。「迷ったら、その場では買わない」と決めるのも有効です。ネットショッピングも、1晩寝かせてからもう1度考えると、意外と買わずに済んだりしますよ。

 

2:「念のために」は無用!使わない・要らない物は「出す」

使わなくなったり、魅力や必要性を感じなくなったりしたものは、家の中から「出す」ようにしましょう。また、明らかに不要になったものを「念のために」と取っておくと、物は減りません。我が家では、使いにくかったしゃもじを100均で買い替えたときに、夫が「古いしゃもじはまだ使えるから、予備に取っておこう」と言うので取っておきましたが、3カ月使わなかったので処分しました。新しいしゃもじを失くしたとしても100均で買えるし、買うまでの間はスプーンでよそうことも可能です。このように「代替が効く」ものなら、わざわざ取っておく必要もありません。古いしゃもじの分のスペースに、お気に入りの新しいカトラリーを3本入れました。この方が気分もずっとスッキリしますね。

 

3:増えてきたなと思ったら、持っている物を「見直し」

物の入り口を狭くし、不要な物を出しても、日々の生活で物は増えていきます。収納スペースが使いにくい、ストック品の量を把握しにくい、散らかることが増えてきた、などと感じるようになったら、物が増え始めたサイン。ですが、このときやってしまいがちなのが「物を動かしてスペースを空け、新しいものを詰める」ことです。これでは物は減りませんね。不要な物がないかどうか見直しをしてから、収納スペースを整えましょう。

洋服や食器は季節の変わり目、子どもの作品は長期休みや年度替わりが見直しのチャンス。時季を決めて見直すのを「我が家の恒例行事」にして、家族みんなで楽しく、物を減らしながら管理するのも、意外と楽しいものですよ。

 

まとめ

「物を持ち過ぎない」と言っても、物を手に入れるときの楽しさや、大好きな物に囲まれているときのハッピーな気持ちまで手放すことはありません。大切なのは「不要な物」を持たないこと。必要で、大切で、お気に入りの物だけに厳選すれば、おのずと物の量は絞られてきます。また「あると便利」なものは意外に「なくてもOK」な場合も。

 

自分や家族が把握できていないものがあるスペース「魔窟」を、1度点検してみましょう。見えにくいところへしまい込んだボックスやコンテナには、中の物や量を書いたラベルを貼り、中身が分かるようにすると、見直すときに楽ですよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」