趣味の節電道入門
第18回:クール系の入浴剤&ボディローションは節電になるか?
by 小口 覺(2014/8/20 07:00)
夏場は基本シャワーだが、2~3日に1回ぐらいのペースでお風呂にも入る。湯船にゆっくりとつかって汗をかき、夏のけだるさを取り払いたいのだ。
問題はお風呂上がりで、バスタオルで拭いた後も汗がとめどなく噴き出てくる。拭いても、拭いても出てくる。しかたなく、汗を止めるためにエアコンをかけ、さらに扇風機も回している。気持ちはいいが、節電にはマイナスポイントだ。
そこで、クール系の入浴剤や、シャワー時に使用するボディローションを試してみた。実は今まで、「熱い風呂に入るのにクールとか気持ち悪いわ」と敬遠していたのだが、節電のためならしかたあるまい(この連載のネタにもなるし)。はたして、風呂上がりの汗は止まるのか?
まず試したのは、バスクリンの「バスクリン クール 気分くつろぐ 水辺の若葉の香り」。香りは、表現がかなり難しいのだが、いわゆる「バスクリン」の香りで強い刺激はない。若葉と言われれば若葉かなぁ。普段、若葉の香りを意識しないのでわからないや。いずれにせよ、他のラインナップ「摘みたてミントの香り」「もぎたてシークヮーサーの香り」「しゃりしゃりパインの香り(数量限定)」にくらべれば穏やかな香りなのではないだろうか。
湯船に入れて入浴。身体のお湯につかっている部分は普通の入浴剤と変わらないが、空気に触れている上半身がなんだか涼しい。換気扇で流れる空気が肌で感じやすい。お風呂で汗をかけないんじゃないかと心配していたが、そんなことはない。ただ、いつもより発汗は少なく感じた。
そして湯上がり。バスタオルで拭き取った後、いつもなら玉のような汗が止めどなく出るところだが、“じんわり”程度だ。扇風機の風に当たると、それだけでもかなり涼しい。この時の室温は30度だったが、エアコンなしでも汗が止まった。風が当たっていない部分(首の後ろなど)には汗が出ているが、以前の身体全体から汗が噴き出ていた時とは大違いだ。
続いて(試したのは別の日だが)花王の「バブ クール ミントの香り」。こちらは固形(錠剤)でお湯に入れると炭酸ガスが発泡するタイプの入浴剤だ。お湯の色はブルーで見た目かなり涼しげ。ただ炭酸ガスの効果なのか、汗はけっこうかいた(体調その他の条件が違うので製品同士の比較は難しいが)。
そして湯上がり。腕など表面に出ている部分は汗が引きやすく、扇風機の風を当てるとすぐにさらさらになった。シャツの下にはじんわりと汗が出ていたが、すぐに着替えたくなるほどの量ではない。この日も室温は30度あったがエアコンなしですごすことができた。まぁ気分の問題かもしれないが。
シャワーのみの時でも使える
花王の「バブ爽快シャワー」は、ボディシャンプーのように身体にぬってのばし、シャワーで流すボディローションタイプ。シャワーのみでも使えるし、入浴後でも使用できる。3種類の製品、「マイルドクール」「エクストラクール」「スーパーエクストラクールジェル」は、後に行くほどクール感が強くなる。
シャワーで試してみたところ(入浴なし)、湯船に入れる入浴剤よりも明らかに清涼感が強い。30分~1時間ほどは効果が続いた。首や背中、ワキの下など、汗をかきやすい場所を重点的に塗っておくと効果的だろう。節電目的はもとより、外出する前に使えば、シャツが汗で濡れることも軽減できるのではないだろうか。