ぷーこの家電日記

第483回

夏バテかな? 疲れた体にカレーが効く!

もう茹だるように暑くて、朝起きて仕事に行くだけでぐったりしてしまう。エアコンを入れていても、ちゃんと寝たつもりなのに微妙に疲れが取れないし、どうにもイマイチ調子が出ない。

喉は渇くし、熱中症も怖いので水分を摂りすぎているのか、水っ腹のようになって、満腹なのか空腹なのかよく分からないような状態。夏バテの軽い状態だろうか。満腹中枢含め自律神経もこの暑さで少し調子が悪いのだろう。

ただ胃腸は強いので、夏バテで食べられなくなるようなことは今までも今年も経験したことはない。そして夏に痩せられたこともない。それでもイマイチ調子が出なくて、シャキッとスッキリしたいもんだと、思っている今日この頃。

どんなに調子がイマイチでも、毎日ご飯の時間はやってくる。1人だったら軽く素麺でも茹でてツルッと食べたりして、適当に済ませちゃえばいいのだけれど、家族と一緒に住んでいるとそうもいかないよなぁと毎食悩む。本気で面倒だなと思うことも多々あるけれど、その面倒さがなければ私の食生活なんてもっと荒んだものになっていただろうから、このちょっと面倒臭いのもありがたいことではある。

「ちょっと疲れてて今日はさっぱりしたものが食べたいんだよなぁ。夕飯何にしようか?」と言うと、「じゃあさっぱりと鶏肉で焼肉でもしようか」なんて言う、強靭な胃腸を持つ我が夫。「焼肉!?」と、私には「さっぱり」の定義が全くもって分からない(笑)。

おそらく牛肉よりもさっぱりしているとか、タレじゃなくて塩で食べたらさっぱりしているとか、そんな感じなんだろうけれど、それはさっぱりとは言わない! と思いながら、食べ出したら全然食べられちゃうのが少し困りものだ。おかげで胃腸は休まらないし、後から胃がもたれてしまったりする日々。

そんな、微妙に疲れて微妙に夏バテ気味の日々を過ごしながら、先日友人の家に遊びに行き、ゲームをしたり昼から飲んだりひたすらお喋りしたりと、不調なんて口にするのも憚られるほど絶好調で楽しい時間を過ごした。

友人が作るご飯はどれも美味しく、昼から飲むビールの背徳感も相まって、とにかく元気が出た。そして、そこでご馳走になった近所にあるというカレー屋さんのカレーがそれはそれは美味しくて、元々大好きなカレーのスイッチがガッチリ入ってしまった。

私が作るカレーは、以前インド人の方に教えてもらったコッテリしっかり濃いめの北インドカレーがベースになっている気がする。でも、ご馳走になったカレーは南インドのサラッとしたカレーに近いような、でも日本人向けにローカライズされていて、毎食食べても飽きないような優しい美味しさ。これぞ「日本のスパイスカレー」なのかもしれない。

こんなカレーを作りたい! そして毎日食べたい! と、私のカレースイッチはONのままロックされた。スパイスは薬膳でもあるので、弱った体にも優しい。

例えばクミン。消化を促してくれ、胃痛などにも効果が期待される。ターメリックは肝機能の向上を促してくれる。爽やかな清涼感もあるカルダモンも、消化を促してくれる上に消臭効果もあるので、汗が気になるこの季節にはぴったりだ。

夏バテなのかよく分からないけれど、このへとへとな感じの私が求めていたのはカレーだった! そしてうんちく抜きにしてカレーは美味しい。

さらに私の趣味でもある家庭菜園とカレーはこれまた非常に相性が良い。熱すぎるくらいの日光をたっぷり浴びてぐんぐん育つ茄子やピーマン、トマトなどを使ったお野菜たっぷり使って食べられる夏カレー。

「今年の夏は、毎日日替わりカレー弁当になります!」と、夫に宣言する私。私がカレーを作るのに飽きるのが早いか、夫が毎日カレーを食べるのに飽きるのが早いかの勝負なのだけれど、お昼にカレーを食べると心なしか私の体調もよい気がする。

スパイスの効能と、あとは食べるとしっかり汗をかくので、体温調節も含め自律神経が整ってきたのかもしれない。サウナでは整えることができないけれど、カレーではかなり整う!

あのカレーが非常に気に入ったと友人に伝えたところ、どうやら大阪の方で発展していった「関西のスパイスカレー」というジャンルだそうだ。スパイシーなのにあっさりとしていて、さらさらっと食べられ、何となく懐かしいようでもあり新しいようでもあり、食べ終わった後にまた食べたくなる。そんな楽しくて面白い関西のスパイスカレー。

私の今年の夏休みの課題教科は「関西のスパイスカレー」に決定だ。「関西のスパイスカレーのつくりかた」という課題図書も見つけた! なんと、続編「関西のスパイスカレーのつくりかた2」まで出版されているよう。1冊目をしっかり読み込んだら、続編もチャレンジしてみたい。2冊をしっかり習得したら、きっとその先の、自分好みの傾向と味にたどり着けるはずだ!

この暑い夏を、大好きなカレーと共に元気に乗り切っていきたい。ちょっと食欲がなくてバテている人、今日のランチにカレーなどいかがでしょうか? そしてとにかく暑いので、部屋はなるべく涼しくしてしっかり水分を摂り、睡眠もちゃんととって熱中症にも気をつけて乗り切りましょうー!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。