ぷーこの家電日記

第410回

現在キムチ作りにどハマり中

新年明けて、3連休も明けて、とうとう完全なる日常が戻ってまいりました2022年冬。「お正月太りがぁ……」とその以前に、もう何太りか分からない状態になっている我々夫婦。去年を漢字一文字で表すと、私の場合は「肥」だっただろう(笑)。美味しいものにたくさん出会い、舌も肥え体も肥え、そして多少なりの知識も肥えた2021年。こうやって美味しいものに出会って、好きに食べ続けていくためには、ちょっと健康も考えて体を絞らねばならないと、鈍りに鈍った体を奮い立たせるつもりであります(まだ「つもり」とか言ってるのがダメすぎる)。

体を絞らねばと言いながらも、9割くらい食べ物のことしか考えていない気がする私の脳みそ。そんな私がこの冬自分で作ってみたかったものがある。それが「キムチ」だ。生まれてこの方、このキムチという存在は、嫌いではないけれどそこまで興味ないというか、焼肉屋に行ったらセットに付いてたり誰かが注文したら食べるくらいの存在だった。食べたら美味しいなって思うけれど、古漬けの酸っぱい感じはあまり好きではないし、スーパーで何度か買ったことあるキムチは、キムチというよりもお漬物感が強かったのと甘味料の味がどうにも苦手で、なかなか手が伸びない。

それが、昨冬にお世話になっている友人から手作りの美味しいキムチを貰って、「何これ!? 今まで食べてきたキムチの中で1番美味しい!」とあまりの美味しさに感動した。なんじゃこりゃぁー! と心底びっくりしたし、夫も「このキムチ美味し過ぎる!」と大絶賛。辛くて深くてこれだけでご飯がガンガン進む美味しさ。ときどき思い出しては「あれ美味しかったなぁ」とあのキムチが食べたくなってた。

この冬、「キムチの作り方を教えていただけませぬか?」と、失礼承知のダメ元でお願いしたら、快く分かりやすく教えてくれた。プリントアウトして額縁に飾りたいレベルで嬉しい(笑)。この冬はキムチチャレンジだー! と、早速キムチ作り。レシピは教えてもらい、夫には仕事の帰りに韓国食材屋にお遣いを頼み、また別の友人からは立派な白菜や大根を貰い、もう人様にお世話になりっぱなしの私のキムチチャレンジ(笑)。

キムチ作りの最初の工程は塩漬けだ。ヤンニョムという調味料と混ぜるだけではないのか……。キムチも他のお漬物を作る工程と同じなんだなぁと、初めての体験がとても楽しい。もともとお漬物はそこまで好きではないというか馴染みがない私。ぬか漬けは食べてたし、祖母が漬けた白菜漬けはとても好きだったなぁ。でもそれくらい。きっと育った福岡は暖かい地方ということもあり、お漬物の文化が北国ほど発達してこなかったからだろう。

なのでこのキムチ作りが私にとってのちゃんとした(?)お漬物作り初体験。白菜の葉の1枚1枚に塩を振っていく。職人ぽくて楽しい! 美味しくなーれ美味しくなーれと、ブツブツ呟きながら塗り込んで、一晩置いてから、翌日軽く塩を洗い流してから、干し網に入れて外で干す。今は100均のダイソーでも干し網が売っていて(200円商品)、大きな白菜を干すにもなかなか良いサイズだ。この塩漬けの工程が味を決めるポイントらしいのだけれど、何せ初心者なので、コツや成功失敗については全然まだ分からない。でも、ヤンニョムが異常に美味しいので、きっと何がどうあれ美味しいキムチができるはずだ!

干した後はたっぷりの材料を混ぜてヤンニョムを作り、これまた1枚1枚葉をめくりながら塗りつけていく。すごい! いきなりキムチっぽくなってきた。絶対に美味しいに違いない! 白菜のキムチと共に、角切りして塩漬けした大根も漬けてカクテキも作った。

数日経った後いざ実食! めっちゃくちゃ美味しいー!!! キムチ味って何味だ!? くらいに何で出来てるかも知らなかったのに、こうして目の前に美味しいキムチがある感動。まずは切ってそのままご飯と共に。あぁ美味しい。豚肉とちょっと炒めるだけで最高の豚キムチだし、キムチ炒飯も簡単で美味しい! ヤンニョムが美味しいから何を作ってもとにかく美味しい。そしてキムチ鍋も最高。これはしばらくキムチにハマりそうだ。塩漬けにまだまだ課題がありそうな感じなので、何度も作ってちゃんと習得したい!

キムチ作りってなんだかスパイスカレー作りに似ている気がする。美味しい材料を調合して作って、それでもプロとは同じ味にならなくて、何度作っても飽きない。結構オタク気質の人にはハマる気がする! 私もまだまだどっぷりハマりそう。食べ切らないと次が作れないので、大量に作っては友人にも食べてもらうキムチ配り人間と化している(笑)。白菜の季節が終わるまでの間、あと数回は復習だ! 後はアレンジ料理もいろいろ研究したいし、さまざまな素材をキムチにしてみたい! 結局やっぱり今年も食べ物のことばかり考えているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。