ぷーこの家電日記

第391回

我が家の結婚記念日はお箸記念日

とうとう9月に入りました。今年も残すところ4カ月!? まだまだ夏だなと思ったけれど、先週からいきなり気温が下がって、夏と秋が行ったり来たりしながら確実に秋に近づいてきた。いきなり涼しくなって「今日は鍋にする?」なんて言っている9月始め。

本当にあっという間に9月に突入したわけですが、我が夫婦、9月1日が結婚記念日だった。特にこの日付を選んだ理由もないけれど、結婚前の夏休みに帰省した際、お互いの家族と一緒にご飯を食べて、「それじゃあ早々に区切りよく来月の1日にでも婚姻届出しますか」って感じだったような(笑)。キリが良かったおかげで、ズボラな私でも「いつだったっけ?」などと忘れちゃうこともなく良かった。

あとは35歳という結構区切りが良いタイミングで結婚したので「何年目だっけ?」と考えるにも足し算しやすい。だんだん「あれ? 私今何歳だっけ?」となりがちで怪しくなってきている気はする(笑)。今43歳なので、結婚してから丸8年が経過したわけだ。実感としては「もう8年も経った!?」ってのが7割で「まだ8年なのか」ってのが3割くらい。大きな変化はないけれど、楽しく過ごしている。

結婚したばかりの頃は、「ご馳走作ろう♪」って家でコース料理風にちょっと気合を入れてご馳走を作って、おしゃれな感じでお祝いをしていた。「結婚記念日=美味しいものが食べられる日」という構図なのか、夫は「今日はご馳走だー! わーい!」と完全にゲスト気分でもてなされるのを待っていた。

「あのね、私があなたをもてなす日じゃないんですよ? 結婚記念日ですよ?」と、2年目の結婚記念日にバタバタと準備をしながら私が言うと、「ハッ!」とした顔をして「ちょっ、ちょっと出かけてくる!」と家を飛び出し、でっかい花束を買ってきた(笑)。「こんな花束入る花瓶は我が家にはございません! しかも、百合の花は猫には毒なので飾れません!」というオチで、夫はかなりしょんぼりだったんだ。

3回目の結婚記念日、家でご馳走を食べたか外食だったか覚えていない。けれどその年、夫はプレゼントを買ってきてくれた。それは「夫婦箸」だった。お花よりもケーキよりもアクセサリーよりも、私にはずっとずっと嬉しいプレゼント! 「これからも一緒にご飯を食べていこう」って、結婚記念日に最高のメッセージだ。なんて粋なプレゼントなんだと、とにかく感動してしまったんだ。

それ以来、毎年結婚記念日には夫がお箸を選んで買ってきてくれるという習慣が我が家に生まれた。仕事で出かけた先で良いお箸屋さんを見つけた! と買いに行ったり、普段行かない百貨店に行ってみたり。夫も楽しみに探して選んでくれて、私もとてもとても楽しみに待つ。結婚記念日にお箸をプレゼント、もしくは新調するって、めっちゃ素敵じゃない? お箸業界の方々、新しいブームにいかがですか? って本気で思ってしまうほど気に入っている(笑)。

新調したお箸とともに、引退していただくお箸が出てくるわけだけれど、これを木箱に入れて取っておいてある。これが毎年増えていくのは、結婚生活を積み重ねて、何食も何食もともに食べてきた証。毎年のお箸自体も楽しみだけれど、溜まっていくその木箱を見返す楽しみは毎年大きくなっていく!

今年で6回目のお箸のプレゼント。今年はずっと家にいる生活なので「どこで買おうかなぁ」と悩んでいた。結局ネットで購入して、結婚記念日前の週末に新しいお箸でいつものように一緒に飲んで食べてお祝いした。夫が用意してくれた「すだち酎」は、夫の母のルーツでもある四国は徳島のお酒で、結婚したばかりのころに夫に教えてもらった。

他人だった2人がお互いの文化や習慣を持ち寄って、新しい食習慣やお気に入りを見つけて、自分たちの定番を見つけていく。我々夫婦はお互いに自由に好き勝手な感じで、休みの日だってバラバラに過ごしたりもするけれど、家族になるってとっても不思議で面白くて、とてもとてもありがたいことだなぁと、この結婚記念日に再認識しているのでありました。そしてぱっと見、私の方がしっかりしているように見られがちだけれど、本当にかなりのダメ人間なので、夫の存在が私のライフラインだと感謝しながら、今年も生かされて生きていこうと思いまーす(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。