ぷーこの家電日記

第313回

今年で最後。私のセンター試験受験は四半世紀前

 暖冬とは言いながらもここに来て急に冬らしい寒さがやってきた。東京でも雪が降るとか降らないとか。なかなかお布団から抜けられない毎日の中、先週末は最後のセンター試験が実施されたようで、受験生のみなさま、あと少し体調に気を付けつつ頑張って! と祈るばかりです。

 センター試験かぁと、ボンヤリ自分の時のことを思い出していたら、「し、四半世紀前!?」とボンヤリどころか、ビックリして目玉飛び出しそうになったのであります(笑)。

 私がセンター試験を受けたのは、共通一次試験からセンター試験に切り替わって5、6年後だったハズで、若い頃は先輩などの大人達から「へー! センター試験? 俺達の頃は共通一次だった」と100回は言われた気がする。「へー、共通テストなんだ? 私たちの時代はセンター」みたいな感じの会話が来年からも繰り広げられるのだろうか。この手の「そうなんですかー」以外、「何て返事して良いかわからない系」の発言はなるべくしないように気を付けようと思っている(笑)。

 はぁ、あれから四半世紀……。何だか甘酸っぱい思い出だ。センター試験は毎年「今年はこの教科の傾向がちょっと違った」とか言われるけれど、私が受けた年は、1番の得意教科で点数を稼ぐ気満々の数学がとても難しくて、私は大失敗しちゃったんだ。帰って自己採点して号泣。この世の終わりみたいな気分でめっちゃ落ち込んだ。

 その号泣の私に、「まぁ、あまり勉強してなかったじゃない。我が家は、現役で国公立で家から通える所しか無理だから」と母がサクッと言う(笑)。今考えると、進学できるだけありがたいんだけど、その頃の私はただただ絶望しちゃったよ……。

 センター試験の失敗を元に、志望の学科を変えて出願した。特に夢もなくふわふわしていた私は、将来に明確なビジョンもなかったし、学びたい事も行きたい学科も全然分かってなかったんだよなぁ。そして2月に2次試験を受けたけれど、2次試験も本当に解けなくて手応えゼロ。帰ってまた号泣した(笑)。

 合格発表の前日が高校の卒業式で、卒業式が終わった後、部活の人達との打ち上げに出かけて、そのまま同級生の家に泊まった。受験した大学の近所に住んでいる友人だったので、翌朝そのまま大学に合格発表を見に行ったんだけれど、私の番号はやっぱりない。

 「あーあ」と1人でトボトボ歩いて帰ろうとしてる中、前日の卒業式で後輩に貰った花束を持っているもんだから、「おめでとうー! サークル何に入るか決めてる?」などとたくさん声をかけられて「ありがとうございます。ありがとうございます。落ちました」とギャグのような返事をしながら足早に帰ったのであります(笑)。

 後期試験で母校となる大学に拾って頂いて、進学できることが決まったのが3月下旬。あれから四半世紀かぁ~(しみじみ)。

 大学生活始まったら始まったで、講義がもうチンプンカンプンすぎて、全然楽しいと思えなかったり、バイトに明け暮れたりして、まぁ順調にダメなぐうたら大学生となり、「あんなに恵まれた環境にいたのに、勿体ないにも程がある」と、思い出す度に学び直したいと言うか、あの頃の自分を殴りに行きたい気持ちになる。でもどんな言葉を持ってしても、あの頃の私を説得することなんてできないんだろう(笑)。

 何とかギリギリ卒業も決まりそうな4年生の途中で、それまでの自分を振り返って落ち込んだのか、何故かとてもナイーブになってしまい、「将来が不安です」みたいな相談を担当教授にしに行った私。温かいお茶を入れてくれて「あなたはね、成績はちょっとあれだけど、生きていく逞しさみたいなものを持ってるから、全然心配していないよ。大丈夫」と、言われたのを今でも覚えている。

 か弱さと言うものに憧れていた私は「た、たくましさ? ちょっと酷くない?」なぁんて思ったけれど、教授の言うことはあながち間違っていなかったし、今でも悩んだ時に反復すると、大丈夫な気持ちになれる。そして言われた通り今も逞しく楽しくやっているし、当時の同級生だった夫という伴侶も得た。

 そして案外大学で学んだ内容って覚えている上に役立ってるもんだ! 時々「あの頃に戻れたら」なぁんて妄想もするけど、「もしあの失敗がなかったら、今みたいに楽しい人生だった自信はないな」と言う結論に落ち着くし、人生塞翁が馬だなとそこそこ満足。

 でもでも、胸を張って「やりきった」と言えるほど全力で努力したことがないと言う後悔が今なおくすぶっていて、年々学びたい欲が強くなっていく。人生折り返し地点、まだまだやる気も元気もあるので、生涯学習としての勉強をめいいっぱいやるんだ! と思っているのであります。勉強がこんなに楽しいって、四半世紀前に気付いてたらなぁ……(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。