ぷーこの家電日記

将来の虫博士が現れるかも!? リアルポケモンGOっぷりが楽しいアプリ「バイオーム」

 梅雨なのに雨がさほど降っていない気がする今日この頃。夏のように暑い日も増えて、汗っかきの私は毎日汗ダラダラ。週末に家庭菜園に勤しんでいたら汗だくで、熱中症にならないように水分をこまめにとりつつ作業すること2時間ちょっと。さて帰るぞーと、長袖の上着を脱いだらTシャツのまま風呂にでも入ったように汗でずぶ濡れになっていた(笑)。

 夏は苦手だったけれど、夏野菜が実り始めて清々しい汗をかいて、去年の数倍夏が楽しみになっている。

 夏が近づくと、暑さや紫外線以外に私がとても嫌なものが現れる。それは虫だ。野菜や花を植えているとどうしても虫が出てくるので、避けて通れない戦いだったりするのだけれど、本来虫は大嫌い。どうしても慣れないし、目に入っても「見なかった事にしようか……」と考えてしまうほど苦手。

 先日もベランダのレモンの木に小さな点みたいな虫が出現して、見なかった事にした。数日すると、それはちょっと大きくなっている感じで、「え?」と思ったけれど、それでも放置。

 それから更に数日後。色も緑色に変わって、これは明らかに青虫。げげっ! と思ったけれど「このスピードなら数日で蝶にでもなって飛んでいくんじゃないだろうか」と、虫への苦手さから希望的予測の元に放置してしまったら、それはどんどん大きくなっていって、葉っぱは全て食べられ、レモンの木が丸裸になってしまった。

 もう半泣き状態で、割り箸で摘みながら駆除したので、次回からは見つけ次第「今が最小サイズだ。嫌なことを後回しにしても良いことは何もない」と自分に言い聞かせて、頑張って戦おうと思う。結局あれは何の蝶の青虫だったんだろうか。大きさと大食漢ぶりからすると、アゲハ蝶だったのかなぁ? なぁんて思っているけれど、わからず仕舞い。

 野菜も同じく、色んな虫がつくので、虫が嫌いなのに徐々に詳しくなっていく。アブラムシにウリハムシにヨトウガの幼虫。「出たな!」と思いながらもやっぱり「ひぃ〜!」と怖気付く。でももちろん悪い虫ばかりではない。てんとう虫やカマキリたちは害虫を食べてくれるし、蜂は花粉を運んで実をつけるお手伝いをしてくれる。

 先日はカボチャが誰ぞのお陰で受粉できていたようで、小さなカボチャの赤ちゃんが出来ていた。自然界って面白いなぁと、しみじみ思いながら、土をいじりつつ虫を見つけるたびに「これって何だっけ? 良い子? 悪い子? 無害の子?」と思いながら、ネットで調べたり人に教えてもらったりしている。

 そんな中、1つのアプリの記事にめっちゃ釘付けになった。スマホで撮影するだけで動植物の名前を自動判別できるという Biome(バイオーム)というアプリだ。

 4月にリリースされてすでに4万件ほどダウンロードされているらしい。写真を撮るだけで、その場所、時期、形を元にAIがデータ照合して、名前を判別してくれるアプリで、全国の動植物ほぼ全種類にあたる66,000種を網羅しているらしい。「なにそれすっごい!面白い!」と思って、すぐにダウンロードしてみた。

 お試しに自分のカメラロールの写真で試してみようと思ったのだけれど、私は普段GPS情報を写真に付けないようにしているので、判別に必要な情報が足りないという事で使えなかった。

 それで、仕事の帰り道に、お花の写真とかを撮ってみた。アプリからカメラを起ち上げてパシャリ。正方形にトリミングして「動物・昆虫」「植物」のどちらかを選択すると、たった数秒で「名前判定の候補から種を選んでください」って候補が出る。

 今の季節と言ったら紫陽花よねぇと思って撮ったのだけれど、類似率81.4%で、即アジサイって出てきた! おっもしろーい! すっごーい! 「これ知らない!」って花を撮ってみると、目の前にある花と同じものがすぐ候補に出てきた。「へぇー!」と心底感動する。

 植物によってレア度なるものもあって、撮りためていくと、レベルアップなどもしていくので、ゲーム性もなかなかだ。これは絶対にハマる! リアルの生き物でポケモンGoの世界! アプリを使う私はもちろん楽しいけれど、たくさんの人から集められたデータの活用方法を考えるとさらに夢が広がるすごいアプリだなと感動しております。週末畑に行くのがまた楽しみだ。普段毛嫌いしている虫たちも色々と撮ってみよう。幼虫から成虫に変態する虫とかでも判別できるのかしら?

 普段何気なく歩いている道に、「こんな草見たことない」などと発見もあって、いつもと景色が俄然変わってくる。子供と一緒にお散歩と収集なんてしてもめっちゃ楽しそう! このアプリだけで夏休みの自由研究なんてのも出来そうだ。色んな動植物に興味を持って、将来の虫博士なんて現れるんじゃない? なんて、どこまでも夢のある可能性を持っていると思うのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。