ぷーこの家電日記

第285回

人間ドックで健康のありがたさと中年っぷりを自覚した

 気の強さと体の強さは、比例もしないしイコールでもない。やたらと体も強いと思われがちの私だけど、結構体は弱い。「めちゃくちゃ体丈夫そうに見られるんだけど……」と言うと、大抵は「……。う、うん」と、返事に困りますみたいな反応をされる私です。こんにちは。

 酷いアレルギー体質だし、感染症なんかにもかかりやすい。

 過去に2度乳腺炎になった時は「授乳中?」と言われるし(子どもいません)、溶連菌に感染した時は「子どもから移った?」と言われるし(子どもいません)、今は今年も流行の兆しを見せている手足口病がめちゃくちゃ怖い。大人がかかると重症化しやすいという事で、用心しなきゃなぁと思っているのです。

 さて、そんな感じで体弱めの私で、結構病院には行く事多いのだけれど、かかりつけの定期通院以外は、病院という場所が苦手で苦手で仕方がない。怒られる訳でもないのに、無性に緊張して本当に苦手だ。そして検診というものも苦痛で仕方がない。

 年に1度の人間ドック、今年もやってまいりました。人間ドックの予約を入れなきゃと心に決めて、付箋に書いて見えるところに貼っておいたのに、それから1カ月は予約の手続きさえせず。

 嫌なことを先延ばししても良いことないのについつい先延ばし。やっとで予約を入れて、それだけでひと仕事終えた気分(笑)。

 そして、事前に届く検査キットや問診票など、開封もせず1カ月近く放置してしまった。

 検査1週間前には嫌でも開封して大腸ガンの検査キットの検便を2回しなきゃいけないけれど、私の「ヤダヤダ期」に体も反応したのか、普段全くと言って良いほど便秘なんてしないのに、完全に便秘。どうしよう間に合わない! とめちゃくちゃ焦った。

 結果、人間ドックの前日の朝と当日の朝という、ギリギリなんとか滑り込みでセーフ。そしてそんな焦ってる中、我が家のトイレは自動洗浄で勝手に流れるので、危うく流しそうになり「ベンーーー!!!」って叫ぶ所だった(笑)。

 ここ最近、自動洗浄機能を付けたご家庭の方いらっしゃったら気をつけてくださいませ(笑)

 何とかギリギリ滑り込みセーフな感じで、土曜の朝からバタバタと人間ドックに行ったんだけれど、女性専用の健診センターで、受診者だけじゃなくて、受付も看護師も検査技師も医師も全員女性。

 クリニック自体もまるでエステのような綺麗さに、病院の緊張とは別の緊張まで加わって、緊張の極み。

 受診着に着替えてから更衣室から出ると、「膝掛けとかいりますか?」と言われて、本当にエステとか美容院みたい!

 そう言えば私は美容院も結構苦手なので、病院嫌いというか、人に見られるのが嫌なのか。と今になって気づいた。

 めちゃくちゃ緊張してたのか、最初に測った血圧が異常に高い。3回測って、看護師さんも「うーん。後でもう1回だけ測り直してみましょうか」って言ってくれた。

 3つほどの検査が終わってからもう1度血圧測ると正常だったので、相当緊張していたようだ。

 体があまり強くはないので、自分の健康に非常に疑いを持っている私は、人間ドックはもの凄く嫌いだけど、どうせ嫌な思いするならと、結構なオプションを付ける。

 「マンモグラフィ検査」と「エコー検査」はどちらもする派だし、「胃の検査」は、「バリウム検査」じゃなくて「胃カメラ検査」にしてもらう。あとは婦人科系のオプションも色々付けたような……。

 今年は胃カメラが辛くて辛くて、疲労困憊でフラフラで帰路についた。

 それから3週間。検診結果が返ってきた。結果は要経過観察は結構あったけれど、要精密検査は無し。

 胃カメラの度に「萎縮性胃炎」でピロリ菌を疑われるけれど血液検査では陰性になっちゃうので、別の検査をお勧めされた。今年こそちゃんと検査しに行こうかなぁ。

 相変わらず石灰化を指摘されている乳は気にしなくても良いのかもしれないけれど、めちゃくちゃ気になる。

 今年は「視神経乳頭陥凹拡大の疑い」と書かれていたけれど、これは丁度別の疾患で眼科通っている中「緑内障の兆候はありません」って言われたので心配無し。

 そしてそして、今年初めて基準値から超えたのが中性脂肪。「わぁー! とうとう私も」と、自分の中でめちゃくちゃ中年を自覚してしまった。

 極端に高い訳ではなかったけれど、もっと食生活には気をつけて適度な運動をしないといけないなぁと思っている所です。

 年に1度の嫌なイベントだけれど、年に1度自分の体と生活を真剣に考える機会としてとても大切だなと再認識。

 まだまだ元気でいたいな。もの凄く元気で自分の健康を過信している気のある夫にも脳ドックとか1度受けて貰いたい。

 誕生日プレゼントに脳ドックとか贈るのってめっちゃ愛情感じると思うんだけど、嫌がられそう(笑)。結婚記念日に2人でドックデートというのもありかな。なぁんて人間ドックの結果にホッとしながら色々考えているところであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。