ぷーこの家電日記

第249回

これも大人の社会科見学? 40歳芋掘り遠足に行く

 幼稚園児だった頃、芋掘り遠足と言うものに行った事が、記憶の端っこくらいに残っている。もう35年ほど前のことだ(笑)。自分の顔程大きなサツマイモを自分で掘りあげる。なんて誇らしい体験だろう。それから30年以上経って、一昨年姪っ子が幼稚園で芋掘りをしてきた! と誇らしげな写真が送られてきた。そして去年はジャガイモ掘り。大きな芋は勿体ないから食べちゃダメだと言っていて、料理しようとして危うく泣かれそうになった義弟(笑)。

 懐かしくなって「芋掘りに行きたいなー」なんて春あたりにボソッと言ったら、友達も「私めっちゃくちゃ芋掘り大好きなの! 行きたい!」と、秋になったら芋掘りでも行こうか、と言うことになってた。そろそろそんな季節だし、レジャーサイトで果物狩りや芋掘りなんて探したりしていた。

 そんな私にある日1通のメールが届いた。1月ほど前に借りた区画貸しの農園の管理者の方からだ。「秋だ! さつまいもを掘ろう! の会」だそうだ。5月に植えた芋を、希望者みんなで掘るイベントを毎年しているらしい。

 友人にそのメールを転送すると、「行く!」と即レスが! 2人で参加しますと申し込みの返信をした。遠出もせずにこんな身近な場所で芋掘りに行くことになるなんて思ってもいなかった。畑借りて良かったー! 確かに畑の端の方にサツマイモのつるがワッサワサに茂っていた!

 芋掘りイベントなんてホントに35年ぶりくらいだし、なんだか遠足気分で前日ワクワクしすぎて眠れなくなったりとか、子供のようになっていた(笑)。翌朝友達が我が家に来て、家でお茶を飲みながらキャッキャはしゃぎながらいざ出発!

 私が時間を30分間違えていてちょっと早く着きすぎたので、植えようと思って持って来ておいた苗を自分の畑に植えたりと先に農作業。友人も農作業助手(笑)。元々あまり興味がないらしく、「うーん、私は食べる側でいいかな?」と言っていた(笑)。

 そうこうしてる間に参加者も集まってイベント開始! さすが畑を借りてる人向けのイベントで、ただ掘るだけじゃなくて、サツマイモの育て方とか、苗の状態からの植え時とかを解説してもらったり、写真や苗の現物を触りながらと社会科見学的な要素もあってめっちゃ面白い。芋の種類も植え方も土の状態も色々変えてて、「違いも楽しみながら掘りましょう!」っていざ皆畑で実践。

 芋を傷つけないように手で掘っていくけれど、掘っても掘っても土深くに埋まってる芋に、結構な重労働。参加前は友人と「参加者私たちだけぐらいでもいいなー!」なんて張り切って言ってたのアホすぎる(笑)。小さな子どもも合わせて総勢10人でえっさほいさと一生懸命掘って楽しかったー! 私が一生懸命土を掘ってる横で、これまた一生懸命私の掘った穴に土を掻き入れていく友人に「おいこら! いつまでも掘れないじゃないか!」なぁんてギャグみたいなことしてたり(笑)。

 好きなだけ持って帰ってください! って言葉にホクホクしながら(芋なだけにホクホク)、めっちゃ詰めて持って帰っちゃった。他の家族の方は節操のある感じだったけど、私ったら余るくらいなら! ぐらいな勢いで高いテンションまま、めいっぱい大きな袋3袋も貰って帰ってしまった。2人で3袋だけどかなりの量。

 その日の夜は、昼間仕事だった友達も合流しての収穫祭。芋料理を色々して待ってようかとも思ってたけど、「いや、素揚げが1番好き」と言われたので、卓上にフライヤー出して、芋の素揚げついでに他にも色々串に刺して串揚げパーティー。

 そのまま揚げられる小さな芋を選んで皮だけ剥いて揚げると、もうとろっとろのほくっほく! 芋の種類でトロッとタイプとホクッとタイプとあって違いも楽しい。2週間ほど置くと追熟されて、掘りたてとはまた違った美味しさが待っているらしい。あー、幸せ! 最高に美味しい! さつま芋サイコー! 旬サイコー!

 食べても食べてもぜんっぜん減った気がしない芋。蒸しパンにして朝ごはんにしたり、芋ご飯炊いたり豚汁にしたり、美味しいけれど減らないよー! うれしい悲鳴。同僚に「サツマイモいる?」って聞いたら「うーん。いいや。重い」と一蹴(笑)。だよねー!

 SNSで友達にサツマイモ料理でオススメ聞いたりしながらコツコツと消費はしているけれど、まだちっとも減った気がしない。やっぱり欲は出しすぎるとダメ(笑)。追熟後はまとめて蒸して、まとめて干し芋にしちゃう予定。

 手持ちのドライフードメーカーでは追いつきそうにないので、浴室乾燥使って干し芋工場と化す予定なのであります。どなたか美味しい芋レシピを教えてくださいませ。スイーツも良いけれど、ご飯のおかず的なものが尚嬉しでございます。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。