ぷーこの家電日記

第230回

飲んで食べて口福。全てのものが眼福。楽しすぎたタイの旅

 前々回、「40歳で生まれて初めての海外旅行! ついに海を渡るぞー!」で書いた通り、パスポートを手に入れたワタクシ、ゴールデンウィークを使って、とうとう海外へ行ってまいりました。

 行き先はタイのバンコク。友達には「飛行機に乗るときは靴を脱ぐんだよ」なんて騙されそうになりながらの初海外。現地在住の友人夫婦にお世話になるという、初めての私にも非常にハードルの低い旅だったんだけど、一言で言えば「サイコーすぎる」楽しい旅でございました。

 普段は半径5km位の狭い狭い世界で生きている私。GPSで見たら微動しかしていない日常。旅慣れていないので、「何を準備すればいいんだ?」「お金はいくら位持っていけばいいんだ?」なんてレベル。前々回の記事を書いたときに、「機内には100mlを超える液体は持ち込めない」とコメントを書いてくださっている方がいて、「マジ!?」と、化粧水を入れる容器を慌てて買ってみたり、インターネットの力にありがたやありがたやと感謝しつつ、準備万端! 夫はジップ袋1枚に収まる下着とシャツ位の荷物で、準備も一瞬で終わってた(笑)。現地友人へのお土産だとかを分けて、リュック2つで十分だった。

 空港でもドキドキしながら出国手続きを待っていたけれど、呆気ないくらいアッサリ終わって、あっという間にタイに着いてしまった!

 空港まで友人夫婦が迎えにきてくれて感動の再会。着替えも現地で買う! と言っていたので、そのまま両替所からの買い物に連れて行ってくれた。小さなお店がギュウギュウに詰まったショッピング街に既にテンション最高潮。いかにも旅行客です! という象柄のパンツや派手な柄モノのTシャツなどなどたくさん買い込む私。もともと柄モノや派手な服が大好きな私との親和性が高すぎる!

 買い物が終わってから、海外初の晩餐。タイ料理めちゃくちゃ大好きなので、もう誰も止められないほどのテンション(笑)。友人夫婦から「こんなに荷物が少なかった人も初めてだけど、こんだけ無計画の人も初めてだ。ノープラン」と失笑を買う我々夫婦。「海外旅行♪」「タイ料理♪」位しか考えておらず、ガイド本一つ買ってない。確かに無計画で酷すぎる。

 もう本当に、おんぶおんぶにおんぶに抱っこ位に甘えっぱなしの旅行は、「象に乗りたい!」という私の希望も、「タイ料理の料理教室行ってみたい!」という希望も叶えてくれて、さらに「テレビで見たことある!」という寺院にも行ったり、船に乗ったり、美味しいものを食べて食べて食べたりと、もうギュギュギューーっと夢と楽しさを詰め込んだ最高すぎるものになったのであります。友人夫婦にはもう足を向けて寝られない! どっちがタイか分からないけれど(笑)。帰国した際はめっちゃ尽くします! 接待します! と心に決めております。

 そんな中でも、夫と2人で買い物したり飲みに行ったりもしたんだけれど、自称「旅行慣れしてる」夫は恐ろしい程ビビりだった事を再認識。おいおいおい、と真剣に突っ込みたい由々しき事態でございます(笑)。買い物してても私の後ろをちょこちょこ付いてくるし、レストランでもショッピングでも置物かのように固まって絶対に店員さんと目を合わせない。私に向かって「これにしようかな」なんて、か細ーい声で言ってくるもんだから、店員さんも私にしか話しかけない訳です。

 「おーい!」と我が夫ながら多少情けなくなりながらも、私の拙い英語でもコミュニケーションは取れると言う事に感動したりした。私ったらぜんっぜん躊躇も緊張もしない……のかも。笑顔と顔芸とボディランゲージは結構万国共通という事も体感して、さらに色んな所へ行ってみたくなった!

 本当にあっという間の3泊5日の旅だったけれど、旅っていいなぁと家に引きこもりながらフツフツと旅への熱がまた盛り上がっているのです。次の旅行のためにもまた頑張って働くぞー! と、心に決めながらゴールデンウィークは終了となりました。

 現地で「センキュー」すらほぼ言えなかった夫はと言えば、私に付き合ってばかりで大丈夫だったかな? と逆にちょっと心配したんだけど、帰って来てから真剣に見ているスマホを覗き込むと、旅行会社のアプリなんてインストールして、旅行情報集めてた(笑)。かなり楽しかったらしいです。良かった良かった。次は「センキュー」と「ノーセンキュー」は言えるようになって欲しいと私は祈っております(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。