美味しく「手抜き」クッキング

第72回

旬の柿を長持ちさせる方法は? フルーツの保存方法を紹介

定番果物の保存方法をご紹介します

買ってきた果物をそのままにしていたら、いつのまにか傷んでいた経験はありませんか? 常温で保存できる果物はたくさんありますが、保存方法を工夫することでさらに長持ちします。今回は果物の特徴に合わせた保存方法をご紹介します。

バナナ

バナナは自ら放出するエチレンガスによって追熟が進んでいきます。房のまま保存すると、隣り合うバナナのエチレンガスの影響を受け追熟が進みやすくなるほか、気温が高いと追熟のスピードも速くなります。そのため、気温が高い夏は2~3日で熟しすぎてしまうことも。

エチレンガスの影響を少なくするため、バナナは1本ずつに分け、ポリ袋に入れて保存しましょう。基本は常温でも保存できますが、気温が高い時期には冷蔵庫の野菜室に入れ、追熟が進まないようにすることも長持ちさせるコツです。

約1週間で食べきれない場合は冷凍保存がおすすめ。バナナの皮を剥いて輪切りなどの食べやすい大きさにし、チャック付き保存袋に入れて冷凍します。冷凍バナナは、凍ったまま食べたり、半解凍させてスムージーにしたりするといいでしょう。

1本ずつに分けポリ袋に入れるか、食べやすい大きさに切って冷凍保存します

キウイフルーツ

キウイフルーツは常温で保存可能です。未熟なまま収穫されるキウイフルーツは、数日置くことで熟していきます。キウイフルーツを早く食べごろにしたい場合は、リンゴやバナナなどエチレンガスを放出する果物の近くに置きましょう。食べごろになったキウイフルーツを長持ちさせたい場合は、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。

未熟な実はリンゴなどの近くに置きます

リンゴ

リンゴは常温保存ができますが、長持ちさせるなら冷蔵庫の野菜室で保存します。リンゴの乾燥を防ぐために、1個ずつ新聞紙で包むか、ポリ袋に入れましょう。また、気温の低い季節でも、暖房で室温が高い場合は、冷蔵庫の野菜室に入れると長持ちします。

ポリ袋に入れて保存します

みかん

みかんは常温で保存します。みかん同士が触れているとカビが発生しやすいため、離して並べ、風通しの良い場所に置きましょう。すぐに食べきれない場合は、チャック付き保存袋に入れて冷凍し、冷凍みかんとして食べてもおいしいですよ。冷凍したみかんは冷凍庫から出してしばらく置くか、水に数分浸すと皮を剥きやすくなります。皮を剥いて冷凍する場合は、乾燥を防ぐために一度ラップで包むといいでしょう。

みかん同士が触れないようにすると、カビの発生を抑えられます

柿は常温保存が可能です。常温に置いておくと、2~3日でやわらかくなってきます。柿を長持ちさせたい場合は、1個ずつポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。より長持ちさせるには、ヘタを覆うように湿らせたペーパータオルを置き、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。ヘタが乾くと実がやわらかくなりやすいため、シャキッとした状態を保ちたい場合にもこの方法は有効です。

湿らせたペーパータオルでヘタを覆います
じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。