美味しく「手抜き」クッキング

第12回

包まなくてOK。豚ひき肉と千切りキャベツで作る「ロールキャベツ風重ね蒸し」

キャベツの葉で包まずに作る、ロールキャベツ風の重ね蒸しです

今回は、キャベツの葉で包む手間を省いた「ロールキャベツ風重ね蒸し」をご紹介します。豚ひき肉と市販の千切りキャベツを使って、お肉と野菜を一度に食べられるレシピです。

加熱は火を使わず、電子レンジにお任せ。グラタン皿など、食卓にそのまま並べられる食器にタネを詰めたら、洗い物も少なくて済みますよ。

基本の材料

<材料(2人分:直径15cmのグラタン皿1枚分)>
・豚ひき肉:200g
・玉ネギ:1/4個
・卵:1個
・パン粉:1/2カップ
・マヨネーズ:大さじ1
・塩:小さじ1/4
・コショウ:少々
・千切りキャベツ(市販):約1/2袋(約75g)
・ケチャップ:適量

<材料の注意事項>
・パン粉が無い場合は、6枚切り食パン約1/2枚をおろしがねですりおろします
・パンが薄くてすりおろしにくい場合は、ロールケーキのように丸める、または2~3回折りたたむとすりおろしやすくなります
・市販の千切りキャベツを使わない場合は、キャベツの葉約2枚分(約150g)を用意します

写真のパン粉は食パンをすりおろしたものです

市販の千切りキャベツを使わない場合のキャベツの準備

キャベツの葉を使う場合は葉と芯を分け、葉は手で食べやすい大きさにちぎり、火が通りにくい芯はキッチンバサミで切るか手で小さくします。

袋に入った千切りキャベツは量が多く見えますが、重さを量ると約1/2袋で約75gです。キャベツの葉は市販の千切りキャベツよりもカサが少なく、物足りなく感じてしまうため、キャベツの葉を使う場合は分量を多くします。直径15cmのグラタン皿を使うときは、キャベツの葉2枚分の約150gがおすすめの分量です。

キャベツの芯は固いため、小さくカットします

タネをしっかりと練る

玉ネギはみじん切りにするか、スライサーで薄切りにします。スライサーを使うと薄くスライスされ、みじん切りのようにひき肉と混ぜ合わせやすいうえ、包丁とまな板を使いたくないときにも便利です。

ボウルに豚ひき肉、塩を入れ、粘りがでるまでよく練り合わせたら、卵、玉ネギ、パン粉、マヨネーズ、コショウをすべて加えて混ぜ合わせます。

豚ひき肉は、冷蔵庫から取り出した直後のものを使います。室温に戻すと、混ぜている間に手の温度で肉の脂が溶け出しやすくなり、仕上がりのジューシーさが失われます。さらに美味しく仕上げるなら、氷水を張ったボウルにタネの入ったボウルを重ね、低い温度を保ちながら混ぜましょう。

豚ひき肉と塩を粘りがでるまで混ぜてから、ほかの材料を混ぜ合わせます

器にタネとキャベツを重ねる

タネを2等分にし、耐熱皿へ1/2量を広げ、この上に1/2量の千切りキャベツを広げます。キャベツの葉を使う場合は、葉をできるだけ重ならないように広げ、キャベツの芯を1カ所に固まらないように散らしましょう。

キャベツの上に、残りのタネを重ねます。タネを押さえつけるようにすると、キャベツに馴染みやすいですよ。タネを耐熱皿のフチまで詰めると、加熱中に肉汁があふれる可能性があるため、1cmくらい余裕を残しましょう。その上に、残りのキャベツを重ねます。

タネは耐熱皿のフチから1cm下を目安にして広げます

ラップをして電子レンジで加熱する

具材を敷き詰めた耐熱皿にラップをフワッと掛け、600Wの電子レンジで10分加熱します。

ラップをフワッと掛けるのは、加熱している間にでる蒸気の逃げ道を作るためです。またタネが入った耐熱皿の下にもう1枚耐熱皿を置くと、もし肉汁があふれても電子レンジの汚れを防ぐことができます。

加熱が終わったら、中心部まで火が通っているか爪楊枝を刺して肉汁の色を確認します。染み出てくる肉汁が透明なら火が通っており、赤いと生焼けです。生焼けの場合は、再びラップを掛け、最初は電子レンジで20秒ほど加熱し、様子を見ながら再加熱していきましょう。火が通ったら、ケチャップを掛けて出来上がりです。

蒸気がたくさん出るため、フワッとラップを掛けます

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。