美味しく「手抜き」クッキング

第1回

袋サラダ「千切りキャベツ」で、美味しいコールスローを作る ~味付け、アレンジもご紹介

 盛り付けるだけの手軽さが人気の「袋サラダ」。価格が安定しているので野菜が高騰したときも手に取りやすいですね。そのまま揚げ物に添えたり、ドレッシングを掛けて食べられて手軽ですが、飽きてしまうこともあるでしょう。そこでちょっとアレンジして、「千切りキャベツ」で作る、美味しいコールスローの作り方と味付けのコツをご紹介します。

袋サラダ「千切りキャベツ」で、美味しいコールスローを作りましょう

基本の材料

<1人分>
・袋サラダ「千切りキャベツ」:70g
・コーン缶:コーンのみ60g(カップ1/2)
・酢:大さじ1
・砂糖:小さじ1/2
・マヨネーズ:大さじ1
・塩、コショウ:少々

<材料の注意事項>
・コンビニの袋サラダのなかにはキャベツとコーンが入った「コールスロー」用のものもありますので、それを使うとより便利です
・酢の替わりにレモン汁を使うと、爽やかな味わいになります

千切りキャベツを使うと、包丁で切る手間がなくコールスローが作れる

調味料を混ぜてドレッシングを作る

 小さなボウルや器にマヨネーズと砂糖を入れ、酢を2回に分けて混ぜ合わせます。酢を1度に入れると混ざりにくいため、マヨネーズを少しずつ薄めるような感覚で分けて入れましょう。それぞれの調味料を順にキャベツと和えず、先に混ぜておくのは、味のムラをなくすためです。

調味料を混ぜ合わせてドレッシングを作っておく

キャベツとコーンを混ぜ合わせる

 コーン缶はザルで水気をよく切ります。ボウルに千切りキャベツとコーンを入れ、菜箸などで軽く混ぜ合わせておきましょう。コーンを混ぜ合わせておくことで、ドレッシングを和えるときに箸で触る時間が短くなるからです。コンビニの「コールスロー」用サラダを使うなら、この作業は省きます。

キャベツとコーンは、軽く混ぜ合わせておく

食べる直前にドレッシングで和える

 食べる直前にキャベツとコーンにドレッシングを混ぜ合わせ、味見をして塩、コショウで味を調えたら完成です。市販の千切りキャベツは薄く切られているので、ドレッシングが馴染みやすくなっています。ドレッシングを和えてから時間が経つと、ベチャっとして食感がなくなってしまうので、食べる直前に混ぜ合わせるのがコツです。水分が出てくると傷みやすくなるため、食べる分だけ作って食べ切るようにしましょう。

千切りキャベツで作るときは、食べる直前に和えて食べ切る

丸のままのキャベツから作るときは、切り方を変えるのもおすすめ

 1玉や1/2カットのキャベツから作るときは、スライサーなどで細く切るほかに、切り方を変えると歯ざわりや見た目が変わります。

 キャベツから葉を2~3枚はがし、水で洗います。葉の中央の芯の部分は固いため、包丁で切り取り、芯の厚みを1/2に切ってから細切りにしましょう。残りの葉は幅10cmくらいに切って重ねたら、端から好みの大きさに切ります。歯ざわりをより残すなら、5mm厚の千切りや1cmの角切りなどにするのがおすすめです。

好みに合わせて切り方を変えよう

丸のままのキャベツから作るときは、塩もみを忘れずに

 包丁でカットしたキャベツは、味の馴染みを良くするために、キャベツを塩もみして水分を出します。キャベツ100gに対し、塩小さじ1/4を振り掛けて手で軽くもみながら、全体に馴染ませましょう。15分ほど置くとキャベツから水分が出てきますので軽く手で絞り、水気を切ります。塩もみして水分を出すことで、ドレッシングを掛けても味が薄くなりません。

 和えるドレッシングの分量は基本のコールスローと同じです。100gのキャベツを塩もみしてから混ぜ合わせます。千切りキャベツよりもキャベツの分量が多いのは、塩もみすることでキャベツのカサが減るためです。

 この作り方のコールスローは、冷蔵庫に入れて2日間くらい日持ちしますが、時間が経つにつれて水分がキャベツから若干出てきます。出てきた水分が多くなると傷みやすいので、早めに食べ切りましょう。

余分な水分を取り除くと、ドレッシングと和えても味が薄くならない

コールスローに合う食材はさまざま

 紹介した基本のコールスローの材料だけでなく、キャベツにほかの食材を合わせると彩りや食感が変化します。

<合わせる材料の例>
・短冊切りのハム
・細く割いたカニ風味かまぼこ
・缶詰のミカン
・千切りニンジン
・薄切り玉ネギ など

 千切りニンジンや薄切り玉ネギは、塩を少々掛けて水気を出すか、耐熱容器に広げてラップを掛けず600Wで10秒ほど加熱してしんなりさせてから使います。味をアレンジするなら、カレー粉、顆粒コンソメを少々加えるのもおすすめです。

いろいろな具材と合わせてみよう

コールスローの食べ方

 コールスローはそのままサラダとして食べるほかに、サンドイッチの具、オムレツや卵焼きの具などにしても美味しいです。

 サンドイッチにするなら、8枚切りやサンドイッチ用の食パンを2枚用意し、片面にマヨネーズを薄く塗ります。1枚にお好みの量のコールスローを置き、もう1枚でサンドして軽く押さえて完成です。切り分けるときは、サンドイッチをラップで包んで5分ほど置くと、食パンと具が馴染んで切り分けやすくなります。

 オムレツや卵焼きの具にするなら、コールスローの汁気を切り、溶いた卵に混ぜ合わせます。卵2個に対して、コールスロー10g(大さじ1程度)くらいが目安です。油を引いたフライパンを熱し、焼き上げます。

たくさんコールスローを作ったら、アレンジするのもおすすめ

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。