美味しく「手抜き」クッキング

第2回

煮込み5分! フライパン&トマトジュースでお手軽「バターチキンカレー」

 カフェやレトルトなどで人気の「バターチキンカレー」。本格的に作ると、複数のスパイスが必要だったり、鶏肉を別に焼いたり、煮込み時間が必要だったりなど手間が掛かってしまいます。そこでスーパーで手に入りやすい材料を使い、フライパンで30分で作れる「バターチキンカレー」をご紹介します。トマトジュースを使うと、煮込み時間が短くすみますよ。

「バターチキンカレー」は、バターの風味が香る濃厚な味わいが魅力

基本の材料

<1人分>
・鶏モモ肉(唐揚げ用):150g
  ・カレー粉:小さじ1/2
  ・塩、コショウ:少々
  ・ヨーグルト:大さじ2
・すりおろしニンニク(チューブ入でOK):小さじ1/2
・すりおろしショウガ(チューブ入でOK):小さじ1/2
・玉ネギ:1/2個
・サラダ油:適量
・カレー粉:小さじ1/2
・トマトジュース:100ml
・ウスターソース:大さじ1/2
・有塩バター:小さじ2
・塩、コショウ:適量
・ご飯:茶碗1杯

<材料の注意事項>
・1枚の鶏モモ肉を購入したときは、包丁で1口大に切ります
・トマトジュースは有塩・低塩・無塩などがありますが、どれでも大丈夫です。最後に味見をして塩を入れますので、そこで調整してください

手に入りやすい材料で手軽に作れるレシピ

鶏モモ肉と調味料をポリ袋に入れて下味を付ける

 全ての材料を用意する前にまず、鶏モモ肉をポリ袋に入れ、塩、コショウ、カレー粉を揉み込みます。全体に馴染んだら、ヨーグルトを加えて揉み込み、残りの材料を準備している間に冷蔵庫で休ませます。

 時間があるときは、1時間以上冷蔵庫で漬け込むと肉が柔らかくなり、味も浸透します。

鶏モモ肉は、塩、コショウ、カレー粉を先に馴染ませてから、ヨーグルトを揉み込む

玉ネギをみじん切りにして、透き通ってくるまで炒める

 玉ネギは包丁でみじん切りにします。みじん切りの大きさは好みで大丈夫ですが、できるだけ小さくすることで火が通りやすくなり、出来上がりが早くなります。玉ネギがみじん切りのできたら炒め始めましょう。

 フライパンにサラダ油を引いて弱火に掛け、すりおろしニンニク、すりおろしショウガを炒めて香りを出し、玉ネギを加えたら中火にして炒めます。玉ネギの周囲が透明になってきたら、フライパンのフチに集めます。

玉ネギを1分くらい炒めると、周囲が透き通ってくる

ポリ袋で漬け込んだ鶏モモ肉をフライパンで焼く

 火加減は中火のままにし、フライパンの空いたスペースに、漬け込んだ鶏モモ肉を乗せます。漬け込んだヨーグルトなどの調味液は、できるだけ残らずフライパンに取り出しましょう。

 鶏モモ肉は、皮側から焼くと、皮が剥がれてしまうのを防げます。キレイな焼き色が付くまで焼き、裏返して反対の面にも焼き色を付けましょう。鶏モモ肉を焼いている間も、フライパンのフチに集めた玉ネギは混ぜながら炒め、焦がさないように注意します。

鶏モモ肉は皮面から焼き、同時に玉ネギも炒める

トマトジュースを加えて煮込む

 鶏モモ肉に焼き色が付いたら、フライパンにカレー粉を加え、鶏モモ肉と玉ネギに馴染ませるように1分ほど中火で炒め合わせます。

 次に、トマトジュースにウスターソースを混ぜたものをフライパンに加え、鶏モモ肉と玉ネギに馴染ませます。煮汁がフツフツとしてきたら、中火から弱火に替えて5分ほど煮込みましょう。

 箸やキッチンハサミなどで鶏モモ肉に少し切れ目を入れ、中心部まで火が通ったか確認します。火が通っていない場合は、煮込む時間を延ばしましょう。

煮込む時間は、鶏モモ肉の大きさで調整する

最後にバターでコクをプラス

 鶏モモ肉に火が通ったらバターを加え、熱で溶かしながら全体を混ぜ合わせます。味見をして、塩、コショウで好みの味に調えましょう。お皿に盛り付けたご飯に添えて完成です。

 バターチキンカレーをより濃厚にしたい場合は、バターの量を増やすか生クリームを加えます。また、ガラムマサラなどのスパイスを加えると味に深みが出ますよ。いずれも味を見ながら、少しずつ加えましょう。

最後にバターを煮溶かして風味をプラス

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。