調理の下処理

皮をよく見て選びたい「キウイフルーツ」、熟した食べごろの見分け方

第85回

 茶色の皮に包まれた「キウイフルーツ」は、外側から見ても熟しているか分かりにくい果物ですね。今回は、「キウイフルーツ」の選び方と食べごろの見分け方をご紹介します。キウイフルーツは、もともと中国原産の果物で、ニュージーランドで品種改良された結果、現在よく見る果実になりました。今では世界各地で栽培されています。国産の旬は、12月から4月ごろで、それ以外の時期は輸入品が並ぶため、日本では年間を通じて食べられます。

食べごろを見分けて美味しいキウイフルーツを楽しもう

皮をよく見て選ぼう

 キウイフルーツを選ぶときは、きれいな楕円形で、皮の色が明るい薄茶色のものを選びます。表面に傷がなく、部分的にへこみや変色があるものは避けましょう。うぶ毛のある品種の場合は、全体にうぶ毛が密集しているものが良品です。キウイフルーツは、熟していない状態で収穫され、日が経つにつれて熟していきます。店頭に並ぶ時期によっては、未熟なままのキウイフルーツもありますね。すぐに食べたい場合は、食べごろのものを購入しましょう。

皮に傷がなく、産毛が密集しているものが良品

食べごろの時期は、優しく押して見分ける

 キウイフルーツの食べごろは、表面を指で優しく押して確かめます。弾力がなく固いものは未熟で、柔らかくなっているものが熟しています。そのほかに、ヘタを押して確かめる方法もあります。ヘタを押して少し弾力があると食べごろです。食べごろになったキウイフルーツは、さらに追熟が進むと傷みやすくなるため早めに食べ切るのがおすすめです。すぐに食べられない場合は、ポリ袋へ入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

果実を手で包み、指で軽く押して確かめる

果実が固い場合は追熟を行なう

 熟す前のキウイフルーツは、常温に置いて追熟させます。食べごろになる前に冷蔵庫へ入れると、追熟が進まないからです。早く食べごろにしたい場合は、バナナやリンゴなどのエチレンガスを出す果物と一緒にポリ袋へ入れましょう。エチレンガスは、未熟な果物や野菜を早く熟させる働きがあります。

リンゴやバナナと一緒にポリ袋へ入れると、追熟が進みやすい

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。