調理の下処理

[調理の下処理67]子どもと「カッテージチーズ」作り、夏休みの宿題にも

熟成させない「カッテージチーズ」は、少ない材料で簡単に作ることができます。今回は、サラダやパンに合う「カッテージチーズ」の作り方をご紹介します。作業は、温めて、混ぜて、濾すの3工程です。火を使って温める作業を大人が行なえば、あとは子どもだけでも調理できますよ。牛乳からチーズが出来る様子を、子どもと観察してみませんか。入れる酢の量を変えたり、牛乳の温度を変えたりすれば、夏休みの自由研究にもなりますよ。

 

材料と道具

<材料>

・牛乳500ml

・レモン汁または酢30ml

 

<道具>

・鍋

・ザル

・ボウル

・キッチンペーパーまたはフキン

・温度計(なくても可)

 

この分量で出来上がるカッテージチーズは、約130gです。カッテージチーズは、加える酸によって味が左右されます。食べやすく仕上げるには、レモン汁やリンゴ酢などのフルーツ酢を使用するのがおすすめです。米酢を使用すると、酸味をきつく感じる場合があるかもしれません。

 

作り方1:牛乳を温める

鍋に牛乳を入れて弱火に掛け、約60℃に温めます。温度計がない場合は、鍋のふちをよく見て、小さな泡が出てきたころがタイミングです。鍋底が焦げやすいので、ときどき混ぜましょう。温まったら、レモン汁または酢を加えて軽く混ぜ合わせ、しばらく置きます。

 

作り方2:ザルで濾す

しばらく置いて牛乳が分離したら、キッチンペーパーまたはフキンを敷いたザルで濾します。置く時間が長くなるほど、固めのカッテージチーズになるため、お好みで調整してくださいね。しっかりと水を切りたいときは、ヨーグルトくらいの固さになったころに新しいキッチンペーパーで包みなおし、上にお皿などを置いて重石をすると早く水気を切ることができます。気温が高い時期は傷みやすいため、粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れましょう。サラダやパンに添えるほか、ハチミツを掛けてデザートにしても良いですよ。

 

残った乳清の使い方は?

カッテージチーズを作る過程で残る乳清。別名ホエイとも呼ばれます。ヨーグルトの表面から染み出ている液体と同じものです。乳清には、タンパク質が含まれているため、捨てずに利用してみましょう。フルーツなどを加えてゼリーを作ったり、塩などを加えて野菜を漬けたりするのもおすすめです。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。