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【折り紙とハサミで切り絵17】応用編:つなげて切って「星」降らせよう
2017年 7月 15日 06:30
紙とハサミだけで、アートを気軽に楽しめる「切り絵」。今回からは「応用編」として、これまでにマスターしてきた切り絵の作り方やテクニックを使って、もう1ランク上の楽しみ方やアレンジ法をご紹介していきます。1回目は「飾り模様を切り抜く」方法の応用編。星をつなげて連続して切り、「飾り模様をモチーフとして残す」方法をマスターします。夜空にたくさんの星が降るような切り絵ができますよ!
星を1つ切ってみましょう
まず、線で絵を描くように星を1つ切りましょう。小さいサイズの折り紙で、紙を目いっぱい使って切ってみてください。紙の一番下の部分からハサミを入れ、ここを1つ目の頂点にして、斜め右上に短い線を切り、反時計回りで、一筆書きのように五角形の星を切り進めましょう。最初にハサミを入れた部分まで戻ってきたら、頂点を作るように線を切り、紙から切り離します。整った星の形にならなくても大丈夫。ちょっとアンバランスな形でも、個性的で可愛い星になりますよ。
2つの星をつなげて切りましょう
次に、先ほどと同じ大きさの折り紙の中に、2つの星をつなげて切ってみましょう。まず、1つ目の星を切り始め、4つ目の頂点まで進んだら、斜め右上にハサミを入れて短い線を切り(写真左)、2つ目の星を続けて切ります。紙の左上のスペースに、反時計回りで一筆書きのように星形を切り、頂点と頂点をつなげたまま、1つ目の星の残りの部分を切りましょう。2つの星を切り離さないように、頂点同士のつなぎ目は丁寧にハサミを入れましょう。星の大きさは、写真を参考にしてくださいね。2つの星のつなげ方は、【折り紙とハサミで切り絵15】も、参考にしてみてください。
◇【折り紙とハサミで切り絵15】テクニック編:可愛い「飾り模様」に挑戦
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162588.html
つなげる星の数を増やしてみましょう
では、つなげる星の数を増やしていきましょう。普通の大きさの折り紙を使って練習してくださいね。まず1つ目の星を切り始め、頂点にきたら、その先に星をつなげて切り、頂点と頂点をつなげたまま、切り離さないように1つ目の星に戻り、元の星の次の頂点で、別の星をつなげて切る……を繰り返します。1つ目の星を大き目に切るようにすると、頂点のまわりのスペースが広くなって、つなげた星が切りやすくなりますよ。
星をランダムにつなげて切りましょう
星と星をつなげて切ることに慣れてきたら、ランダムに星をつなげて切る練習をしてみましょう。頂点の先に星を作り、またその星の頂点の先にも星を作ったり、1つの頂点に2つの星をつなげてみたり、空いたスペースに、自由につなげて切ってみましょう。星の大きさを、いろいろと変化させてもいいですね。星と星のつなぎ目をなるべく細く切ると、仕上がりのレベルが上がります。頑張って練習してみてくださいね。
作品「星が降る街」に挑戦1:街並みから作りましょう
では、空にたくさんの星が降る、可愛らしい街並みの切り絵に挑戦しましょう。紙を縦半分に折って切るタイプの切り絵で、広げると中央には左右対称の建物を、両脇には木や家を絵を描くように切る方法で作ります。最初に紙の折り線部分の中心よりやや上からハサミを入れて、てっぺんに星型の飾りがある建物を切り(写真左)、底辺の部分を高さ2~3cmほど残しながら、隣に好きな形の木や家を切り進みます。左側のフチ1cm程のところまで切り進めましょう。次に、上へ向かってうねりをつけながら、枝や葉っぱを入れてフチを切りましょう(写真右)。上部のフチは切り離さずに1cm程を残しておきます。
作品「星が降る街」に挑戦2:星空を作りましょう
街並みの上のスペースに、星空を作っていきましょう。まずは、紙の向きを上下逆さまにして、両側のフチから折り線側へ向かって、うねりをつけた線を2cm程切り、フチからぶら下がるように星を2つ、つなげて切りましょう(写真左)。2つの星を切って上部のフチへ戻ったら、折り線へ向かって線を1cm程切り、次は1つの星から始めて、頂点を使って、次々に星をつなげて切っていきましょう(写真中央)。街並みを切ったあとなどの不要な部分の紙は、切り離しながら進めると、星が切りやすくなりますよ。
作品「星が降る街」に挑戦3:飾りを付けて仕上げましょう
きれいに星が広がる空を作るには、見本のように、1番目にいくつかの星を縦長につなげて切り、2番目の星を左右にランダムに広がるように、たくさんつなげて切り、残りのスペースが空いていたら、そこを埋めるように3番目の星を作っていくと良いと思います。3番目の星を切ったら、フチに沿った線を折り線部分まで切り、紙を切り離します。折り線部分の上端は、広げると星型になる形に切っています。最後に、街並みの下のスペースや建物に、星や窓などの飾り模様を切り抜いて完成です。
作品「星が降る街」完成!
切り終えたら紙を広げましょう。「星が降る街」の完成です!たくさんの星が降っているような、きれいな星空が出来上がりましたか?完成したら台紙に貼って額に入れ、壁に飾っても素敵ですね!街並みや飾り模様は、自由にデザインして切ってみましょう。切りやすくアレンジするなら、両脇のフチを直線にしたり、建物の数を少なくするといいでしょう。今回の作品のように、上下左右に枠を残すタイプの切り絵の作り方は、【折り紙とハサミで切り絵4】も参考にしてください。
◇【折り紙とハサミで切り絵4】どうやって切るの!?額縁付きの「切り絵」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162367.html
アレンジして楽しみましょう!
四角形の中で星をつなげて切るのに慣れてきたら、ハートや土星のような形の切り絵にトライしてみましょう。紙を縦半分に折り、最初にハートや土星の形を切り抜いてから、内側を切っていきます。曲線の中に星をつなげて切るのは、少し難しいかもしれませんが、練習を続けると、星の広がり方が想像できるようになってきますよ。ウサギが星空を眺めている作品や、土星の中に宇宙人がいるようなユニークな作品など、自由にアレンジして、オリジナルの作品作りを楽しんでみてくださいね!
まとめ
今回のモチーフは「星」でしたが、「星」を「花」や「葉っぱ」に変えると、花がたくさん広がる花畑や、葉っぱが生い茂る木の切り絵などを作ることができます。また、このようにモチーフを連続させる飾り模様は、主役のモチーフを引き立ててくれる背景にもなります。つなげて切るコツをマスターして、ぜひ切り絵作品に取り入れてみてくださいね。