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忙しい朝の「バランス朝食」、「卵なしフレンチトースト」アレルギーにも安心

「朝は忙しくて、栄養バランスまで考えられない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、栄養バランスを考えた「フレンチトーストの朝食献立」と作り方をご紹介します。朝食は、その日の活力の源です。忙しくて時間がない朝でも簡単に作れて、卵アレルギーをお持ちの子どもさんも安心して食べられるメニューですよ。

 

なぜ朝食が必要なのでしょうか

人間が目覚めた直後は、血糖値が低く、内臓や脳の働きが低下した状態。目覚めたときにぼーっとしているのは、そのせいです。こうした状態を正常にし、身体を目覚めさせる役割をするのが朝食なのです。朝食では、主食(パンやごはん)・タンパク質(肉・魚・大豆製品など)・乳製品を摂るとバランスの良い食事になります。それにプラスして果物を摂ると、ビタミンCやカリウムも摂取できます。果物は加熱調理が不要なので、朝の忙しい時間にもってこいの食材と言えます。

 

忙しい朝でも簡単!卵なしフレンチトーストの材料

忙しい朝におすすめの、バランス献立「フレンチトースト」をご紹介します。

 

材料(子ども1人、大人2人分)

フレンチトースト
●6枚切り食パン:4枚(子ども1枚、大人1.5枚)
●牛乳:200ml
●メープルシロップ又はケーキシロップ:大さじ3
●バター:大さじ1
●フルーツ:お好みのもの(今回はバナナ(中サイズ)1本・キウイ1個(1人あたりバナナ1/3本・キウイ1/3個(50~100g))

 

サラダ
●レタス:3枚程度
●ミニトマト:6個
●ドレッシング:適量

 

飲み物
●牛乳:600ml

 

簡単!卵なしフレンチトーストの作り方

1.牛乳とメープルシロップを混ぜ合わせておきます
2.十字に4つ切りした食パンを、牛乳とメープルシロップの液に30秒ほど浸します。長時間浸すとベタベタになるので、浸しすぎないように注意しましょう
3.温めたフライパンにバターを引き中火にして、液に浸したパンを焼き色が付くまで両面焼きます
4.パンを焼いている間に、フルーツを食べやすい大きさに切って、パンを乗せるお皿の周りに盛り付けておきます
5.レタスとトマトは、洗って水気を切り、別のお皿に盛り付けます
6.焼けたパンをフルーツを乗せたお皿に盛り付け、メープルシロップを掛けていただきましょう

 

卵なしフレンチトースト献立で取れる栄養素

今回ご紹介している献立でとれる栄養素は、以下の通りです。

【子ども】エネルギー468kcal、炭水化物40g、タンパク質10g、脂質16.6g
【大人】エネルギー575kcal、炭水化物55g、タンパク質12g、脂質17.8g

 

体型にもよりますが、1日に摂取すべきエネルギー量は小学生の子どもで約1700~2000kcal(年齢によって異なります)、男性約2100kcal、女性約1800kcalで、朝:昼:晩の理想的な摂取エネルギー比率は3:4:3です。このフレンチトーストの献立は、朝食の摂取量にピッタリ。エネルギー源となる炭水化物、タンパク質はもちろん、野菜や果物でビタミンや食物繊維を摂ることもできます。

 

大人が「食べる量を増減する」場合のヒント

今回紹介した献立はお子さんには丁度良い量だと思いますが、男性には足りなかったり、女性には多い場合もありますね。そんなときは、お父さんの献立は食パンを2枚にし、ウインナーを3本足すとバランスを崩しません。紹介した量では多いという場合は、食パンを1枚にして、そのほかの食材はそのままの量でお召し上がりください。

 

忙しいからこそ、エネルギー源となる朝食を!

フレンチトーストは一見面倒そうに見えますが、卵を入れないと牛乳がすぐにと染み込むので浸す時間も少なく済みます。また今回のメニューは、卵アレルギーのお子さんがいても、同じメニューを一緒に食べられるので嬉しいです。ぜひ、忙しい朝にお役立てください。

 

hiroko(管理栄養士)

現在、絶賛育児中!甘いものと裁縫が大好きな管理栄養士です。家事をいかに簡単にできるかを日々模索しています。料理も簡単で美味しく、更に栄養満点な献立にすることを目標としています。