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元保育士のアイデア、嫌がらずにその気にさせる「歯磨き習慣」作り

嫌がって泣く子どもの歯磨きをするのは大変ですよね。今回は、子どもをその気にさせる「歯磨き習慣」の作り方をお教えします。大人が意識して「歯磨きタイムを」作っていけば、子どもの習慣として必ず身に付きます。慣れてしまえば、歯磨きを嫌がらないだけでなく、歯医者へ行くのも平気になりますよ。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ元保育士がお伝えします。

 

ステップ1:歯ブラシを子どもと一緒に買いに行こう

1歳を過ぎ離乳食もだいぶ進んだころから、歯ブラシを使った歯磨きに慣れていきましょう。まず最初は、お子さんと一緒に歯ブラシを選びに行ってみましょう。子どもにとって自分の持ち物は特別。子どもの好きな歯磨きを選ばせてあげましょう。そのとき子どもが選んだ歯ブラシが大人好みの歯ブラシでなくても、アドバイスはできるだけ控えます。自分の持ち物を買ってもらったことで、歯磨きへのモチベーションがアップするのです。嬉しさが半減しやる気すらなくなってしまうこともあるので要注意です。

 

【1歳~】ごはんのあとに必ず歯磨き習慣を作ろう

ごはんを食べ終わったら、子どもがやってもやらなくても、歯磨きタイムをもちましょう。いつもできるだけ同じ流れで生活することで、子どもも自然と歯磨きをするということを理解するようになります。この時期は歯ブラシで磨くことを目指すのではなく、歯ブラシを「もつ」ことから始め、次第に「かむ」ことに慣れさせていきます。このステップが大切なのです。嫌がる様子があったら無理強いせず、「5数えたらおしまい」などと伝え、最初のうちはさっと終わらせます。少しずつ時間を長くして無理なく慣れていけるといいですね。最後は大人が仕上げ磨きをして終わらせます。

 

【2歳~】大人が歯磨きの良いお手本になろう

2歳を過ぎた頃から、歯ブラシは遊ぶものではなく、歯磨きするものだと理解するようになります。この頃は何でもまねをする時期なので、大人が歯磨きをやっていると喜んでやるようになります。ぜひ大人も一緒に歯磨きをしてよいお手本になりましょう。この頃から少しずつ歯ブラシの使い方も教えていきます。また転倒して歯ブラシがのどをつく事故が多いことから、必ず座って歯磨きすることだけは約束させます。またイヤイヤ期がはじまる時期でもあります。やりたがらないときは、時には本人の望むようにやらないのも手。やらなくて子ども自身が不快な経験をするのも一つの勉強ですよ。自分で後悔するなどの経験を通して、はじめて本当に自分からやろうという気持ちが育つものなのですね。

 

虫歯になりにくい習慣も大切にしよう

子どもに歯磨きを無理強いさせるのは嫌なものですが、歯磨きをせず虫歯になるのもやはり困りもの。歯磨きだけでなく、唾液の分泌を増やすためによく噛んで食べる、食事前後に水を飲む、虫歯を防ぐために空腹の時間を作ることも、合わせて大切にしていきたいですね。また上下合わせて16本の歯が生えそろう2歳頃から、定期的に歯医者へ行き、歯磨き指導も受けていくと、虫歯の予防になります。

 

まとめ

最初は歯磨きで泣く子も多いのですが、ずっと泣いている子はいないものです。歯磨きのように、子どもが嫌がる生活習慣は、日頃からやってもやらなくても時間になったらやるという習慣にしてしまえば、違和感なく習慣化しますよ。また家で仕上げ磨きに慣れることで、歯医者さんで口を開けるのも抵抗感が少なくなります。小学校に上がるくらいまではまだ上手く磨けないこともあるので、しばらくは大人が仕上げ磨きをしてあげるといいですね。どうしても歯磨きが苦手な子には、子どものお気に入りのぬいぐるみと一緒に歯磨きさせたり、好きな歌を歌ってあげると終わる時間の目安にもなりますよ。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。