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【栄養士まなさん節約レシピ29】冬弁当の悩みが「丼」で解決!レシピ3種

冬のお弁当は、朝の早起きの辛さに加え、冷めたごはんがポロポロしてしまったりと、冬ならではのお悩みがありますね。今回は、冬の悩みを一気に解決してくれる「丼仕立てのお弁当」を3品ご紹介します。丼のお弁当は、冷めたごはんのぽろぽろ感も和らげてくれますし、メインのおかずの量を増やして品数を減らしているので短時間で作れます。そのためボリュームも十分ですし、たとえ寝坊しても大丈夫(笑)。食品が傷みやすい夏場には、混ぜご飯や丼ものの弁当は避けるようにおすすめしていますが、冬場ならある程度安心してお弁当にできます。汁もれ予防の密封タイプのお弁当箱と、スプーンをご用意ください。

 

「木の葉丼」のお弁当

板付きかまぼこと青ネギをさっと煮て卵でとじてごはんへ乗せたものを「木の葉丼」といいます。あれば、シイタケやタケノコ、三つ葉などを一緒に入れてもきれいですね。今回は、常備しているの冷凍枝豆を散らしました。同じ作り方で、板付きかまぼこの代わりに油揚げや揚げ玉などを使っても美味しいです。板付きかまぼこはスライスして冷凍しておくとすぐ使えて便利ですが、切り分けてから2週間以内には使い切りましょう。

 

「木の葉丼」の作り方

小鍋に水100ccを沸かし、白だし大さじ1、みりん小さじ1を入れて味を整えます。長さ3センチ程度に切った青ネギ10g、冷凍剥き枝豆20g、かまぼこ5~6枚を入れてさっと煮ます。煮汁がほぼ煮詰まってきたら、卵1個を溶いて全体をとじて出来上がりです。器に盛ったごはんに乗せ、お好みで紅ショウガを口直しに。ややビタミン不足なので、別器にくだものを添えてください。ほかの野菜を入れる場合は、野菜が煮えてから卵でとじましょう。野菜の量は50gくらいが適当です。

 

「ベジ牛丼」のお弁当

調味した煮汁で肉に火を通して取り出したあと、彩りのよい野菜を煮て付け合せます。お鍋1つで作れて、市販のすきやきのたれを利用すれば、さらに時短調理ができますよ。

 

「ベジ牛丼」の作り方

野菜はあるものを3~4種、彩りの良いものを使うとキレイです。今回は、シメジ、糸こんにゃく、ニンジン、アスパラガスを使いました。野菜すき焼きのタレ1カップに、チューブ入りおろしショウガ1cmくらいを加え、小鍋で煮立てます。牛肉を入れ、両面の色が変わったら一旦取り出します。煮汁のアクを取り、ダシ汁で倍に薄めておきます。野菜を入れて煮えたら引き上げます。煮汁は軽く煮詰め、水溶き片栗粉を入れてゆるくとろみを付けます。

 

作り置きの肉味噌で「三色丼」

ひき肉は、酒、砂糖、みりん、味噌などを加えた肉味噌にして保存しておくと、さらに使い道が広がります。例えば、ごはんに混ぜ込んで焼きおにぎり、粉ふきイモや焼いたナスにかけて田楽風と、活用できますね。今日はこの肉味噌、レンチンで作る炒り卵、インゲンなどのおひたしを乗せた三色丼を作ります。インゲンの代わりにホウレン草でもよく、その場合我が家では、水気をしっかり絞って醤油と和えたあと、もみ海苔を混ぜ込んでいます。ホウレン草から出た水分を逃がさず、しっとりまとまります。緑の野菜が高い時期には、冷凍野菜を利用してもいいですね。

 

「肉味噌」の作り方

<材料・作りやすい分量>
豚ひき肉:200g
おろしニンニクチューブ:2cm分
おろしショウガチューブ:2cm分
油:小さじ1/2

味噌:大さじ2
醤油:大さじ1
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
砂糖:大さじ1
豆板醤:少々(お好みで)

 

<作り方>
先におろしニンニク、おろしショウガを炒め、香りが出たら豚ひき肉を加えます。調味料は全て混ぜ合わせておきます。肉の色が変わったら合わせ調味料を加え、水気が飛ぶまで混ぜながら炒めて出来上がりです。

 

まとめ

冬場は夏場に比べて安心とはいえ、ノロウイルスなど冬ならではトラブルもありますので、油断しすぎず食品と調理器具の衛生管理には気を付けてください。こまめな手洗いうがいは家族全員の習慣にしたいですね。

 

 

まなさん(管理栄養士)

初めて包丁を握ったのは小学4年生。料理好きが高じて管理栄養士に。
主婦歴30年、得意分野は「オカンのメシ」。
大食いダンナと偏食息子のために日々料理を作る。
おしゃれな盛り付けとは生まれてこのかた無縁なのが少し悲しい。