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年賀ハガキ発売、知っておきたいマナー「喪中ハガキ」は誰にいつまでに?
2016年 11月 1日 19:00
今年も年賀ハガキが発売されましたが、この時期、知っておきたいのが「喪中ハガキ」を出す側になったときのマナー。今回は、喪中ハガキを誰へいつまでに送るか、喪中でも年賀状を出していい場合などをご紹介します。今年もあと2カ月、慌てないように準備したいですね。
仏事の相談で、問合せNo.1は「喪中」に関すること
仏事に関する総合サービスを提供するメモリアルアートの大野屋が設置している仏事の相談窓口「大野屋テレホンセンター」へ寄せられる相談のうち、年間で最も多いのは喪中に関するものだそう。そしてこの時期急増する質問が、「お正月のお祝いや飾りはしてはいけない?」「旅行は控えた方がいい?」というものと、「喪中ハガキを出すべきか否か」とのことです。
「喪中」の意味、「忌中」との違いは?
<図左>喪中・忌中期間の目安 太政官布告「忌服令」(昭和22年廃止)
「喪中(もちゅう)」とは、近親者が亡くなった場合に、一定期間その死を悼(いた)み、身を慎む期間のこと。この期間は、故人を偲び、慶事を執り行なったり参加することを控えます。門や玄関の正月飾り、鏡餅などの飾り付けや正月料理、お屠蘇(とそ)でのお祝いも行なわず、年始周りや神社への初詣も控えるのが一般的です。一方、「忌中(きちゅう)」は、故人の死を悼み自宅で謹慎する期間とされていて、仏教では七七日忌(四十九日)まで、神道では五十日祭までと言われています。昔は「死が伝染する」という考え方があったため、忌中の人は社交的な場に出ず自宅で忌明けを待つ風習がありました。喪中や忌中の期間は、地域や亡くなった人との関係によって異なります。昭和22年までは法律で定められてもいましたが、現代でもこの法律で定められた日数を目安にするのがいいでしょう。
喪中ハガキの意味は?誰に出す?
そもそも「喪中ハガキ」とはどのようなものでしょうか?喪中のときは、お祝いの挨拶にあたる年賀状も送付は控えます。そのため、年始の挨拶を失礼する旨を事前に伝えるのが「喪中ハガキ」です。年賀状を控えて喪中ハガキを出すかどうかは、亡くなられた人と同居経験があるか、親交の度合い、亡くなられた時期によって判断します。また、取引先など儀礼的に年賀状を出す場合は、喪中ハガキを出すことで、かえって余計な気を遣わせてしまうケースもあるため、仕事は公と考え通常通り年賀状を出しても構わないとされています。
喪中ハガキの準備時期と送付時期
喪中ハガキは、先方が年賀状を用意する前に届けなくてはいけないので、遅くとも12月の上旬までに送付するのがマナーです。そのためにも、喪中ハガキは11月中に準備しておくのがいいでしょう。
まとめ
喪中ハガキの準備はしたものの、行き違いで年賀ハガキを受けとった場合は、松が明けたあとの1月7日以降に、寒中見舞いや挨拶状として返信しておきましょう。
◇メモリアルアートの大野屋
http://www.ohnoya.co.jp/
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