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【マロンの見た男女の差8】感謝されない専業主婦に、やりがいをもてない

新宿2丁目BAR「まろん・ぐらっせ」のマロンが、ウチの店に来たいろいろなお客様と自分の経験をもとに、みなさんの相談に独断と偏見で今日も答えていくわ。今回の相談は「専業主婦が感じる不甲斐なさ」について。きっと専業主婦の方々なら、多かれ少なかれもっているのであろう気持ちと、どう向き合ったらいいのだろうっていう相談ね。私がその立場だったらどう考えるか、私なりに答えてみるから参考にしてみてね。男の人にも読んでもらって、自分の奥さんに対する態度も考えて直してみて欲しいわ。

 

出産で仕事を辞めて専業主婦、不甲斐ない毎日をどうしたら?

Q.3歳の子どもがいる専業主婦です。出産直前まではかなり仕事もがんばってきましたが、子どもが小学校へ入るまでは一緒にいようと決めたのと、専業主婦をしてみたかったこともあり、仕事は辞めました。仕事を辞めた反動もあって、専業主婦として家事と子育てを一生懸命やってみているのですが、仕事と違って、他人から評価されるわけでもないし、結果といっても自分にしか見えないことが多いので、やりがいを見いだせなくなっています。子どもが小学校にあがるまで、この不甲斐ない気持ちが続くと思うと、ちょっと憂鬱です。これって、贅沢な悩みなんでしょうか。(神奈川県・32歳・女性)

 

贅沢か?贅沢じゃないか?って言われたら贅沢な悩みよ〜

「何ごとも、何かを手に入れたなら何かを失わなきゃならない、世の中は等価交換の法則で成り立ってる」と思って、私は生きてきたのね。だから結婚して、お子さんもいて、専業主婦の座も手に入れたのなら、仕事をやっているときのような、やりがいや評価を失っても仕方がないのでは?と思うのよ。

 

もしあなたが何もかも手に入れようと、仕事を始めてやりがいや評価や代価を得る人生を選ぶなら、お子さんとの大事な時間や旦那さんとの関係も変わってくると思うけど覚悟はある?仕事ではあなたの代わりはいくらでもいるけど、お子さんと旦那さんにはあなたの代わりはいないのよ。今のあなたは、自分の満足を満たそうとしている勝手な女に映ってしまうのだけど……。

 

今回選んだ専業主婦も、とりあえずはお子さんが小学校にあがるまでの数年のこと。あなたが生きるであろう、あと50年くらいのうちのたった数年よ。この短い期間だって、あなたの家族にとっては大切な数年。あなたがその期間を専業主婦として「家族を第一」に考えて過ごせば、その結果、家族にとってあなたが、かけがえのない母や妻になるんじゃないかと思うの。仕事は、そのあとでもできると思うのだけど、我慢できないかしら。

 

専業主婦の「不甲斐なさ」、私なりに考えてみたんだけど…

仕事でも主婦でも人がやりがいを感じるときって、「評価されたり見返りがあるから」じゃなくて、「その場にその人の必要性を自分で見い出すから」だと思うの。例えば、「私じゃなきゃダメ、私がいないとダメ」なんて思うときないかしら?そんな感じで、自分がそこに「自分の居場所」を感じると、そこから自分の価値、生きている意味みたいなもの見出せるのね。

 

仕事の場合は、評価や感謝っていう形になるから、より一層分かりやすいだろうけど、主婦の場合は、確かに改めて褒められるわけでも、感謝されるわけでも、お給料いただくわけでもないから、実感はもちにくいかもしれないわね。

 

でも本当は、下手な仕事より、オンリーワンなことであり、居場所なのよ。確かに仕事と違って、家族は分かりやすい評価や感謝をしてくれないことが多いから、自分の居場所だということは「自分で感じ取るしかない」ところが仕事と違う。でもこの数年の「専業主婦の時間」は、あなたが評価を得られないなかで、自分で居場所を感じるしかない経験ができる「貴重な数年」になると思うわ。

 

今あなたがやっている家事や子育ては、あなた以外の代わりがいない大事なことで居場所なのよ。そして、お子さんの健やかな成長、旦那さんの順調な仕事、家族の幸せは、あなたにかかっているの。分かってるのかしら?

 

私個人としては、1度決めたことはやり通して欲しい

世の中には、やってみないと分からないことっていっぱいあるけど、「子どもが小学校へ入るまでは一緒にいようと決めた」のだから、1度決めたことはぜひやり通してほしいわ。「専業主婦をしてみたかった」ときは仕事より魅力的に見えたと思うのね。でも専業主婦をしてイマイチだったら仕事に戻って、で、次の仕事でやり甲斐を見付けられなかったら、また主婦にってなると、どうかと思うわ〜。

私、1度決めたことを途中で投げ出すような人は、何をやっても逃げるんじゃないの?って思ってしまうんだけど、でもこれ、私だけじゃないと思うわよ。だからまずは、決めたことをやり通してみましょう。

 

これからお子さんが大きくなって、コミュニケーションがとれるようになると思うけど、その旬な時間をもっと大切にして欲しいなぁ。私個人からしたら、私たちGAYが、手に入れたくても入れられない幸せをあなたはいくつも手に入れてるのだから「自覚しなさい!」って悲痛な叫びよ(笑。

簡単そうで難しいのが専業主婦、先を見据えて頑張って

キツいことも言ったけど、私は、家事が嫌いじゃないし、子育てもしたことないから、あなたの悩みを全部は分かってあげられないかもしれないわね。私があなたの立場だったら、同じ専業主婦やママ友の話を参考にしたり、相談すると思うんだけど、今あなたにはそういう人はいないの?母親に話してみるのも、ご主人に話すのも良いと思うわ。何らかの答えが見えてくるかもしれない。

 

お子さんが小さいから話をする相手もなく、1人を感じる時間が長すぎてストレスが溜まってるかもしれないから、仕事ではなくても外へ出てみるのも良いかもしれないわよ。周りの人たちや物事と関わりながら、視野を広げる努力をしてみましょう。同時にお子さんが小学生になるまで専業主婦を頑張ってみながら、その後のあなたの人生のための準備期間にしてみたら良いと思うわ。

 

あなただけの幸せじゃなく、あなたを含めた家族全員の幸せのために、「何が1番良いか」を見付けてね。

マロン

新宿2丁目Bar「まろん☆ぐらっせ」のオーナーママ。いろんな人と会い、ウンザリするほど人を見聞きしながら「まろん☆ぐらっせ」は20年、夜のお仕事に入ってからは30年近くになる。こんな自分の経験でも誰かのお役にたてればと思う今日この頃。座右の銘は「男は度胸、女は愛嬌、オカマは最強!」。