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住んでいる家や地域は災害に強いですか?備蓄品以外の備えはありますか?
2016年 8月 30日 19:40
9月1日は「防災の日」ですが、最近は地震だけでなく、台風や大雨で被害に遭わないかも気になりますね。今回は、成人男女800人に防災の対策状況について聞いたアンケート結果をご紹介します。アンケートによれば、自分の住む家や地域に危険があると思っていても、備えをしていない人も多いようです。もしものときに慌てないよう、点検や見直しはしておきたいものですね。
一番怖い災害は「地震」!でもそれだけじゃない災害の数々
保険ショップ「保険クリニック」が、20~60歳の男女800人(男性400人、女性400人)へ行なった「防災」に関するアンケート調査によると、怖いと思う災害の1位は「地震(91.3%)」でした。続いて、竜巻、台風、津波、爆発・火災、集中豪雨、落雷、河川の氾濫・洪水と、自然災害を中心とする災害に、危険を感じている人が多いことが分かりました。
住んでいる家や地域が危険と思う人3割、安全と思う人4割
次に、「住んでいる家や地域は危険だと思うか」を尋ねると、「とても危険」「やや危険」を合わせて32.7%の人が危険と答えた一方、「どちらかといえば安全」「安全」を合わせて41.9%の人が安全だと回答しました。危険だと思う理由には、「大震災に遭っているから」「山が近い、裏が斜面」「川や海が近い」「地盤が弱い」などが、安全だと思う理由には、「地域的に防災に力を入れている」「川、山、海から遠い」「歴史上あまり大きな災害が起きた記録がない」など、ともに地理・地形的な状況が回答ととして挙がりました。また危険か安全かの判断に、地域のハザードマップや地質調査を参考にしている人は17人で全体の2.1%しかいませんでした。
◇国土交通省ハザードマップポータルサイト
http://disaportal.gsi.go.jp/
危険を感じているのに、災害の備えがない人は半分以上
また「災害に対する備えをしてるか」を尋ねると、「している」と回答した人は42.1%でした。この回答を、前の質問で「住んでいる家や地域に危険を感じていた人」に限った場合は46.9%で、4.8%しか増えていませんでした。危険を感じているのに備えがない人は、半数以上もいることが分かりました。
災害の備え、トップは「非常用の食糧」などの備蓄品
「災害の備えをしている」と回答した337人を対象に、「何を備えているか」を聞くと、1位「非常用の食糧・飲料水、衣類などの備蓄(80.7%)」、2位「電池やバッテリー、懐中電灯などの準備(60.2%)」、3位「非常持出袋を準備(51.9%)」となり、災害の備えの中心が、「備蓄などの避難用品の準備」となっていること分かりました。一方、「防災訓練に参加している(10.7%)」「家の耐震化・免震化(13.9%)」「家族との連絡方法を決めている(21.7%)」といった、「行動の準備」などを行なっている人が少ないことも分かりました。
災害の備えは必要?いくらなら払ってもいい?
「災害の備えをまだしていない人」436人へ、防災の日を機会に備えをするか聞いたところ「したい」と回答した人は130人(28.1%)と3割以下しかいないことも分かりました。同時に、備えたい内容と金額を聞くと、1位「非常用の食糧・飲料水、衣類などの備蓄」が69.2%で平均5,110円となりました。
地震保険加入者は火災保険加入者の48.7%
「災害を補償する保険に入っている」かを尋ねると、「入っている」と回答した人が74.9%になりました。しかし、怖いと思う人が9割もいる「地震」を補償する保険に加入している人は269人で33.6%、火災保険に加入している人の48.7%しかいませんでした。
まとめ
地震大国・日本では、地震は危険な災害として受け止められていますが、その備えをしている人は半数以下という状況が分かりました。また近年は、台風や大雨による災害の規模が大きくなっていることも指摘されています。もしものときに生死を左右するのは、普段からの備えや防災訓練なのかもしれません。そのときが来てから後悔しないように、避難警報が出たらどうすればいいのかなど、子どもを含めて日頃から家族で話し合っておきたいものです。
◇一番怖い災害は「地震」91.3%!災害の危険を認識している人のうち、防災対策は半数以下!(保険クリニック)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000318.000001256.html