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うちの子大丈夫?子どもの肥満を防ぐために、知っておきたいポイント3点
2016年 9月 2日 17:00
近年増加している子どもの肥満、気になりますよね。今回は、子どもの肥満を防ぐために、お母さんが知っておきたい食事のポイントを3点ご紹介いたします。「運動をさせているから大丈夫」と思っていても、きちんと見返すと食事のバランスが取れいないなんてことも。「うちの子どもも最近太り気味かも」「うちの子どもが肥満になったらどうしよう」という悩みを抱えているママだけでなく、全てのママに知っておいていただきたいお話です。
まずは、肥満度を確認してみましょう!
子どもの肥満度は、3カ月~5歳児はカウプ指数、小学生はローレル指数で確認します。それぞれの計算式は、下記の通りです。
カウプ指数=体重(kg)÷身長(cm)2×104
ローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)3×107
カウプ指数は大人の肥満度の目安となるBMIと同じ方法で算出しますが、子どもの場合、基準値が年齢によって細かく定められていて、生後1年未満は18以上、5歳だと16.5以上で肥満ぎみと判断されます。
ローレル指数は小学生であれば145を超えると肥満ぎみと判断されます。健康診断の測定結果に記載があるはずなので、肥満状態の把握に利用してくださいね。
ポイント1:朝昼夜の3食に和食を増やす
既に肥満気味、もしくはもうすぐ肥満気味になりそう……という状況なら、まずは朝昼夜の3食の内容を見直しましょう。子どもはカレーやパスタ、ハンバーグなど、味付けの濃い洋食が好きですが、こうした洋食は高カロリーで高脂質。食事を1週間で見渡してみて、洋食が多いなら、煮物や焼き魚といった和食がメインの日を増やしてみましょう。
また、毎食でバランスを取ろうとすると辛くなってしまいますので、1日3食で、1週間でバランスを取るとやりやすいですよ。また、幼少・児童期は、タンパク質や炭水化物だけでなく、ビタミンとミネラルが十分に摂取できるよう、野菜や海藻をふんだんに使った料理を用意しましょう。
ポイント2:おやつの摂取カロリーを無制限に増やさない
子どもは、甘かったり油ぽかったりする、カロリーの高いおやつが大好きです。肥満の子どもの増加は、おやつからの摂取カロリーの増加も一因になっています。また、渡されたお小遣いでおやつを子どもが選んで買うこともありますね。子どもが自分で好きなおやつを選べるとなると、自制させるのは正直難しいでしょう。そこでおやつについて、先にルールを決めておきましょう。「お小遣いで○○を買っていいのは、1週間に1回だけ」「夕食を残さず食べたら、○○を1個食べてもいい」など、おやつを買ったり、食べることにルールを作ります。ルールが守れないうちは、おやつを自分で選ぶのはお預けにしたほうがいいでしょう。
ポイント3:朝ごはんはパンより「ごはん」!菓子パンはNG
朝食は、パン、ごはんのどちらが多いですか?パン食では、脂質や糖質が高いバターやジャムなどをパンへ塗り、ごはんのおかずよりカロリーが高い卵やハムなどのサイドメニューを一緒に食べるので、子どもの摂取カロリーを増やす要因になっています。特に、肥満予備軍のお子さんには、朝の菓子パンは厳禁です。またパンは、ごはんより腹持ちが悪く、すぐお腹が減ってしまいます。朝食はごはんにして、さらによく噛んで食べることで満腹中枢を刺激し、やる気スイッチをONにしましょう。
子どもの肥満としっかり向き合いましょう!
子ども時代に肥満があると、将来大人になってから生活習慣病を始めとする三大成人病などになりやすいという報告が多くあります。将来、お子さんが苦しむことがないよう、子どものころからしっかり食に関する知識を教えておくことが大切です。