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短冊にルール?食べ物は?「七夕」にママが知っておきたいポイント4選
2016年 7月 4日 11:00
毎年、七夕はどのように過ごしていますか?今回は、七夕の由来、短冊への願いごとルール、節句料理、織姫彦星を見つける方法と、七夕を子どもと楽しむために知っておくと役立つポイントを4つご紹介します。これまでは、七夕と言っても子どもと一緒に七夕飾りを作るくらいしか浮かばなかった方も、お料理や星探しで、子どもと七夕を満喫してみてくださいね。
織姫彦星だけじゃない!針仕事の上達を願う日だった!?
7月7日の「七夕の由来」と聞いて頭に浮かぶのは、織姫と彦星が年に1回天の川を渡って会えるという中国伝来の七夕伝説ですね。実は七夕は、この伝説と「乞巧奠(きこうでん)」という、7月7日に針仕事の上達を願い7本の針に糸を通して庭に供える中国の行事が合わさったものです。針仕事の上達を願っていたことが、現在の短冊に「願いごと書く」風習につながっているのです。
短冊に書く願いごと「おもちゃがほしい!」はNG!
子どもたちが笹に吊るした短冊を見ていると「お菓子屋さんになりたい!」「アニメのキャラクターのおもちゃが欲しい!」といった願いごとがたくさん書いてありますね。もともとは針仕事の上達を願っていた行事ですが、奈良時代に日本へ伝わったときは、裁縫と和歌の上達を願っていました。庶民へ広まった江戸時代には寺子屋の普及もあり、書道や算術の上達を願うものへと変化。そうしたことから、本来短冊に書く願いは、習いごとの上達を願ったり、将来の夢を綴ったほうがいいようです。中国の行事に由来している七夕は、アジア各地で見られる風習ですが、笹に短冊を吊るすのは日本だけなんですよ。
七夕には、そうめんを食べるって知ってた?
七夕の行事食は「そうめん」ですが、みなさん知っていましたか?七夕にそうめんを食べるのが普及したのは、江戸時代だと言われています。もともとは、中国で節句などに食べていた「索餅(さくべい)」というお菓子が起源だそうです。索餅は日本のそうめんの元と言われていて、練った小麦をねじり棒状にして揚げたもの。また江戸時代には、そうめんの細くて長い形状を糸に見立てて、裁縫の上達を願ってお供えしていたそうです。
街なかからも見える、織姫星、彦星を探してみよう!
現在の7月7日は、梅雨時期なので雨が降ることも多いですね。もともとの七夕は旧暦7月7日なので、現在の8月上旬。梅雨が明け、星がよく見える時期です。織姫星はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイルで、はくちょう座のデネブとともに「夏の大三角形」を作っています。これら3つは明るい星なので、街なかでも比較的見つけやすいですよ。
では、織姫星と彦星を見付けてみましょう。7月7日の夜7時半、真東のやや下の方にある明るい星が、彦星・アルタイルです。そして、ちょうど北東の位置に、彦星よりすこし上にあるのがはくちょう座・デネブです。彦星とデネブの中間(東北東)の、さらに上へあるのが、織姫星・ベガです。そして、ベガとアルタイルの間にある星の集まりが天の川ですが、これは街なかでは見えないかもしれませんね。
まとめ
ちなみに、最近では 星を見つけるのに役立つアプリもたくさんあります。スマートフォンで「星座」と検索するとたくさん出てきますので、星を見付けにくい場合には活用してみてもいいですね。今年の七夕は、子どもも大好きなそうめんを食べ、星空を一緒に見上げてみたいです。夜寝付く前に、見付けた星座の話をするのも素敵ですね。どうか晴れますように!