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気を付けて!小学生2割は「便秘」!知らない親は3割、2割は対策もナシ

大人でも辛い便秘ですが、小学生にも同じくらい便秘状態の子がいるという驚きの調査結果が発表されました。今回は、全国の保護者を対象に行なわれた、小学生の排便に関する調査結果をご紹介します。長引く便秘は、体への悪影響が心配です。みなさん、家族の排便状況を、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

なんと!小学生の5人に1人は「便秘」!?

日本トイレ研究所が、全国47都道府県の小学生4,833人の保護者を対象に行なった「小学生の排便と生活習慣に関する調査」によると、複数の質問に対する回答パターンから分析した結果、小学生の20.2%が便秘状態だと分かりました。今回の調査結果を受け、さいたま市立病院小児外科部長の中野美和子先生は「約20%という数字は最近のほかの調査とも合致し、成人女性と同じ程度に小学生が便秘状態にある、きわめて憂慮すべき状態」と言います。

 

子どもの便秘、3割の親が認識していない

また、便秘状態に該当した子どもの保護者に、自分の子どもが便秘状態にあると認識しているかを聞いたところ、32.0%が便秘状態だと思っていなかったことも分かりました。

 

子どもの便秘、2割の親が対策を取っていない

同じく子どもが便秘状態だった保護者に、何か対策を取っているか尋ねたところ、約2割にあたる18.6%の保護者が「特に何もしていない」と回答。大人でも長引く便秘は辛いものですが、子どもの便秘は親が気付かないと対処できない可能性もあり、心配ですね。

 

約半数の子が、小学校のトイレでうんちをしていない

また普段、小学校のトイレでうんちをしているかを尋ねたところ、「ほとんどしない」が35.3%、「まったくしない」が14.4%と合わせて49.7%の子どもが学校のトイレでうんちをしていないことが分かりました。そしてその傾向は、学年が上がるにつれ高まることも分かりました。

 

学校でうんちをしたことで、からかわれた経験があるのは約2割

子どもたちが「学校でうんちをしたことで、からかわれたことがあるか」を聞いたところ、「よくある」の1.8% と「ときどきある」16.2%を合計すると18.0%と、約2割の子どもがからかわれた経験があり、心理的に学校のトイレでうんちをしたくない状況があることが伺えます。

 

小学校のトイレを使わない理由は、和式、汚い、臭い

また学校でうんちがしにくいと回答した子どもの理由は、友だちの目や、からかわれることを気にしている以外に「和式便器」32.7%、「トイレが臭い」28.2%、「便器が汚い」23.3%、「床が汚い」18.8%とトイレ環境に関する理由も挙げられました。

 

便秘状態の子と非便秘状態の子の生活習慣の違い

便秘状態の子どもとそうでない子の、生活習慣の違いを確認したところ「睡眠時間」「規則正しい食生活」「遊びの時間」「運動の時間」「野菜の摂取」「食物繊維の摂取」の全ての項目で、便秘していな子どもは、十分にできている割合が高いことも分かりました。

 

便秘状態の子は、起床7時以降、就寝22時以降の傾向

同じく、便秘状態の子とそうでない子の朝の起床時間と夜の就寝時間を比べたところ、便秘状態の子は、7時以降の起床、22時以降の就寝の比率が高いことが分かりました。

 

便秘状態の子は朝ご飯を食べてない比率も多い

また、朝食を食べているかを聞いたところ、便秘状態にある子の方が、平日も休日も食べてない比率が高いことも分かりました。

 

まとめ

今回の調査結果で、長い時間を過ごす小学校でトイレに行けないことが、便秘の原因になっている可能性があること、保護者が子どもの便秘に気付いていない可能性があること、などが分かりました。また、便秘状態の子どもとそうでない子どもには生活習慣の差があり、そのことが便秘と関係性があるように感じられます。重度の便秘は病院での診察も必要ですが、日々の生活習慣の改善が便秘対策にも効果があるのかもしれません。

 

◇日本トイレ研究所ホームページ 
http://www.toilet.or.jp/profile/

◇小学生の5人に1人が便秘状態にあることが判明!小学生4,833名を対象に『小学生の排便と生活習慣に関する調査』を実施 小学生の2人に1人が学校でうんちをしないと回答!(日本トイレ研究所)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000019684.html

 

 

qufour(クフール)編集部

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