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【これからは予防の時代7】生活習慣病と食生活1:危険な食べ方とDASH食
2016年 4月 20日 00:05
今回は、生活習慣病の全般に関わってくる、食事の摂り方について、アメリカのDASH食の考え方なども含めてご説明していきます。
早食い、朝食抜き、夜遅い食事は肥満の原因
早食い、朝食抜き、夜遅い食事は肥満の原因になります。通常大脳は、血糖値が上昇することで満腹感を感知しますが、早食いすると血糖値が上昇する前に食べることになってしまうので過食の原因になります。朝食抜きは、まとめ食いの原因に、夜間は副交感神経の働きが盛んなため、消化吸収が盛んになり、肥満の原因になります。
取り過ぎも不足もNG、野菜不足も気を付けましょう
高血圧は塩分の取り過ぎ、高LDLコレステロール血症は飽和脂肪酸の取り過ぎ、または不飽和脂肪酸の摂取不足、糖尿病は甘いもの脂っぽものの取り過ぎで起こります。野菜が不足すると、糖質や脂質を代謝する際に補酵素となるビタミンや、血圧を低下させるカリウムが足りなくなるので、やはり高血圧、糖尿病、脂質異常症の原因になります。日本人の1日の野菜の平均摂取量は、成人男性が約290g、女性が約270gですが、350gが目標です。
DASH食とは?
DASH食とは「Dietary Approach to Stop Hypertension」の略で、高血圧を防ぐ食事方法という意味です。アメリカの考え方ですが、最近は日本でも高カロリー高脂肪になりがちなので、DASH食を取り入れるといいでしょう。
DASH食の基本
DASH食は、今より体に良い食品を増やし、良くない食品を減らすのが基本です。増やすのはカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、たんぱく質です。減らすのは飽和脂肪酸とコレステロールです。
DASH食で食べていいもの、いけない物
日本の食品に置き換えると、野菜、果物、低脂肪の乳製品、魚、大豆、海藻を増やし、肉やコレステロールが多い食品を減らすことで実践できます。また日本人は、塩分摂取量が多いので減塩組み合わせるとなおいいですね。ただしDASH食は、合併症がある高血圧症の人はできません。注意してください。