そろそろ収納の「フェイクファー」を自分で洗ってみよう！

コートやセーターについているファーの付け襟。本物の毛皮は洗えませんが、フェイクファーなら家で洗えることが多いんです。今回はフェイクファーのお手入れ方法をまとめました。シーズン終了時の水洗い方法のほか、日常の簡単なお手入れと、目立つ汚れの落とし方をご紹介します。「汚れの首輪」という表現もあるように、首回りは意外と汚れているもの。お家で水洗いはサッパリしますよ。

フェイクファーの特徴

ふわふわしたフェイクファーは、セーターにも使われているアクリルなどの化学繊維であることがほとんど。基本的に水洗いできますが、繊維一本一本が細いので頻繁にお洗濯すると、毛がからみ合ったり切れたりと、風合いを損なってしまうこともあります。また熱に弱いので乾燥機は避けましょう。ドライヤーの温風を当てる場合は、低温モードや弱風モードがあればそちらを選び、吹出し口をファーから離して当てます。アイロンを当てると、ふわふわ感がなくなるだけでなく、ファーが熱でチリチリになってしまうので厳禁です。

フェイクファーの洗い方1：まずは洗濯表示を確認

最初に洗濯表示を確認します。洗濯機マークまたは手洗いマークがついていれば水洗いOK。リアルファーは水洗い厳禁なので注意しましょう。タグのないものは自己判断せずに、買ったお店やクリーニング専門店などに相談してくださいね。

フェイクファーの洗い方2：洗う前に洗濯ネットに入れて

毛並みが乱れるのを防ぐために目の細かい洗濯ネットに入れ、しっかりファスナーを閉めます。裏地などに気になる汚れがある場合は、最後にご紹介している「日常のお手入れ」のようにあらかじめ洗剤液で拭いておきましょう。洗う直前なら、清め拭きはしなくてもOKです。

フェイクファーの洗い方3：手洗いの場合

フェイクファーがゆったり入る洗面器やバケツなどに30度以下のぬるま湯を入れ、水量に合った分量のおしゃれ着用洗剤を溶かし、洗濯ネットごと入れてやさしく振り洗いしましょう。もみ洗いは、毛足がからまったり風合いを損ねたりするので避けて。洗い終わったら一度洗濯機で脱水します。ソフトモードなどの弱い回転で30秒～1分以内にしましょう。

脱水が終わったら、きれいな水で2回以上、洗剤分が残らなくなるまですすぎます。最後のすすぎ水に柔軟剤を入れるとふんわりと仕上がり、静電気も防止できますよ。最後も洗濯機で同様に短時間だけ脱水します。毛並みの傷みが心配なときは、脱水せずタオルドライでもOKです。少し時間がかかりますが、乾いたタオルで優しく押さえるようにし、こすらないように注意しながら水気を取りましょう。

フェイクファーの洗い方4：洗濯機の場合

洗濯機の「ドライ」や「ソフト」、「手洗い」などのモードで、おしゃれ着用洗剤を分量通りに溶かして洗濯します。柔軟剤もセットしておくといいですね。ほかのものと一緒に洗うと、毛が抜けてしまった場合にほかの衣類についてしまうので、単独で洗うようにしょう。

フェイクファーの洗い方5：陰干しと仕上げ

濡れたために毛並みが固まっていたら、ブラシで軽くほぐすように整えてから日陰で吊り干しします。乾いたら、もう一度ブラシで毛並みを整えます。ここで、ドライヤーの温風をやさしく毛の根元に当てると、毛並みが立ち上がってふわっとします。収納するときは、たたんでしまうとせっかくふんわりさせた毛が寝てしまうので、吊るすようにします。襟を付けるコートがあれば付けた状態でハンガーに吊るすといいでしょう。

日常のお手入れと目立つ汚れの落とし方

着用後のお手入れは、衣類用ブラシを優しくかけ、ホコリや汚れを落としながら毛並みを整えるくらいで十分です。目立つ汚れがある場合は、おしゃれ着用洗剤を薄めたぬるま湯に布を浸し、絞ったもので優しく拭き取ります。汚れが落ちたら、きれいな水で絞った布で清め拭きをして洗剤成分を完全に落としておきましょう。雨や雪で濡れたときは、タオルで優しく水分を吸い取り、陰干しして乾かしたあとに丁寧にブラッシングします。最後に、毛を立てるようにしてドライヤーの温風をやさしく根元に当てると、ふわっとしてボリュームが復活しますよ。

まとめ

コートはクリーニング店に出すと思いますが、付け襟のフェイクファーだけでも自分で洗えれば、クリーニング代が節約できますし、水洗いで汚れも取れてサッパリします。付け襟だけでなく、ポーチや帽子、ヘアアクセなど、フェイクファー素材の小物も同じ方法で洗えますが、この場合も洗濯表示を確認してからにしましょう。