暮らし
おしゃれだけど大きくて重いボタン…裁縫の基礎「足付きボタンの付け方」
2016年 1月 22日 16:00
カーディガンやブレザーなど厚地の衣類に付いていることが多い「足付きボタン」。今回はその付け方をイラストで解説します。足付きボタンは、ボタン穴が表から見えないので、ボタンのデザイン性が高くおしゃれ着にピッタリ。付けるときは、穴付きボタンとは違ったコツがあります。取れにくくきれいに仕上がる付け方をマスターしましょう。
工程1:玉結びを作り、布へ縫い止める
針に糸を通し、玉結びを作ります。糸はボタン付け専用の糸か、ない場合は針へ通した糸の両端を合わせて玉結びを作る2本どりにしましょう。ボタン付け位置の中央を小さく一針すくい、そのまま針をボタンの穴に通してから布の裏に針を出します。同じ手順を2~3回繰り返して、ボタンを布へ縫い止めます。針で布をすくうときは、大きくすくうと布にシワが寄ってしまうので、1~2mmほどにします。
工程2:ボタンの根元をしっかり引き締める
裏から針を、ボタンを縫い止めた糸のきわへ出します。次に糸でボタンの周りに輪を作り、その輪の中に針を通して強めに引き締め、糸のきわで1針すくいます。
工程3:玉止めをする
糸の出ているところへ玉止めを作ります。糸の根元から離れないように、できるだけ根元近くに作りましょう。あまりに離れてしまうと、糸がゆるんでボタンが取れやすくなってしまいます。
工程4:玉止めを隠して糸端を始末する
玉止めのすぐそばへ針を入れ、布をすくって少し離れたところに針を出して糸を強めに引きます。玉止めが布の下に隠れたら、布のきわで糸を切ります。
応用編
何度も着て飽きてしまったジャケットやカーディガンも、ボタンを取り替えるだけでイメージが変わります。お気に入りのボタンを見つけたら、ご紹介した付け方を参考にして付け替えてみませんか。きっと新鮮な気持ちで、また着られますよ。
まとめ
足付きボタンは、穴付きのボタンと違って「糸足」が不要です。ボタンの足がその役割を果たしてくれます。足付きボタンは、コロンと厚みのあるものや、少し大きめのものも多いので、、しっかり付けないとボタンの重みで糸がゆるんで、取れやすくなってしまいます。適度に糸を引き締めながらしっかりと付けましょう。
イラスト:たちばなかより