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【整理整頓を始めよう12】これじゃなきゃダメ!と思える物を選びませんか

みなさま、新年あけましておめでとうございます!連載の新年1回目は「こだわり抜いた物を手に入れる」ことについてお伝えします。整理整頓の連載を始めてから「なるほど!やる気になりました!」というお声を多数頂いています。新しい年の計画に、「お家の中をすっきりさせていく!」が入っていると嬉しいですね。一朝一夕では実現しないかもしれませんが、そこに目標があれば、少しずつ前進して行けますから、なりたい自分、理想の生活に向けて出発していきましょう。

 

「欲しい!」よりも「必要かどうか」

以前、外国の方が日本人女性を「個性がない日本人女性はしめじみたいに見える」とSNSで発信し話題になりました。ファッショントレンドに敏感で、みな同じ髪型、髪色、服装、小物を持っている現象を揶揄したものですが、あながち間違ってもいないというのが私の正直な感想です。そろそろ「流行っているから」「みんなが持っているから」欲しいという考えを卒業して、本当に必要かどうかで判断してみませんか。

 

一生使いたい物かどうか吟味する

インテリアや生活雑貨、調理器具、家電などは、きちんと吟味して丁寧に扱えば、驚くほど長持ちします。まずはどんなものでも「ずっと長く使えるか」、「一生使いたいと思うほど愛着が持てるか」を吟味してみましょう。少数精鋭のお気に入りの物だけに囲まれる生活をイメージすると、物が溢れる住環境から少しずつ抜け出すことができます。

 

「とりあえず」をやめる

こだわりぬいた住環境の中で、シンプルにそして豊かに暮らしているご夫婦がいます。お宅で一緒に料理したとき、台所には水切りカゴがありませんでした。すすいだ食器を広げた布巾の上へ置き、すぐ拭くスタイルでした。すぐに布巾がビチョビチョになるので、なぜ買わないのか尋ねると「色々探しているけれど、これだ!というお気に入りがまだ見つからない。それまでは買わないの」と、楽しそうに話してくれました。ホームセンターで数千円で買えますが、彼らは「とりあえず」の品を家に入れず、本当に必要な機能を備えた一品に巡り会うまで待つと決めていたのです。

 

「これじゃなきゃダメ」までこだわる

その後、また彼らの家に伺った時には、こだわり抜いて購入した水切りカゴが置かれていました!大きさや水はけの良さ、安定感などいたるところの使い勝手が抜群に良く、シンプルかつ清潔なキッチンにぴったりのデザインでした。値段を聞くと1万5千円程度とのことでした(笑)。水切りカゴの値段としては、ちょっと躊躇してしまう値段ですが、彼らにとって「これじゃなきゃダメ」というこだわりの一品だったということです。

 

先に値札を見ない

最後に、私の知人が洋服を買う時の極意を話していたのでご紹介します。少々極端かもしれませんが、整理整頓上手でスッキリ暮らしている方の特徴の一つだと思います。

「買い物に出かけた時、私は値札を見ません。これだ!と気に入ったものを見付ければ、素材やデザインをじっくり見て、試着して、自分が着るべくして作られたもの、と思えたら躊躇せずに買い求めます。値札はお会計する時に初めて見ます。吟味している最中に値札を見ると、選ぶ目が濁るからです。それが高くても安くても、自分にとって最高の1枚であること。それが大切なお金の使い道だと思うからです」

必要かどうかを判断する前に、値札を見ないのは一つの手だと思います。「これじゃなきゃダメ」と思える必要な物に出会うまでじっくり探してみる。それまでお金は大切に貯めておき、購入するときは適正だと納得できる価格なら少々高価でも、大切に使って行くことを前提に購入する。そんな生活は、シンプルでもとても豊かだと、私には思えます。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら