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12月22日は「冬至」、ユズ湯に入る、カボチャを食べるという習慣の意味は?

一年のうちで最も昼の時間が短い「冬至」。カボチャ料理を食べたり、ユズ湯に入る習慣がありますね。また小豆粥を食べるなど、地域ごとに独自の行事を行うことも。今回は、冬至に行われる習慣の意味についてご紹介します。

 

冬至とは?今年は何日?

冬至は、最も昼が短く夜が長い日で、夏至、春分、秋分とともに暦の節目と考えられてきました。2016年の冬至は12月21日、2017年は12月22日です。この日を境に日が長くなっていくことから、古来中国や日本では、冬至を1年の始まり、元旦としていた時期があり、暦の基準となっていました。

 

どうしてカボチャを食べるの?

日本では、冬至にカボチャ料理を食べる習慣があります。冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」と言って、冬が終わって春が来る、この日から新しい年が開ける、悪いことが終わり良い運が巡ってくると考えられていて、良い「運」をつけるために、名前に2回「ん」の付く食べ物を食べる「運盛り」という習慣が広まりました。カボチャは漢字で書くと「南瓜=なんきん」と書きますね。またカボチャは、長期保存ができ、カロテンとビタミンEを豊富に含むため、緑黄色野菜が減るこの時期に食べることで滋養をつけ、風邪を引かない丈夫な体を作るという先人の知恵があったのでしょう。

 

冬至の七種(ななくさ)

カボチャも含めて、「運盛り」の縁起ものとされた食べ物は「冬至の七種」と呼ばれています。どれも「ん」が2つ付いて縁起がいいとされています。

カボチャ(南瓜=なんきん)
レンコン
ニンジン
ギンナン
キンカン
寒天
うどん(うんどん)

なぜ、ユズ湯に入るの?

冬至には、ユズを浮かべた風呂に入る習慣があります。これは江戸時代の銭湯で流行した習慣だとか。冬至を「湯治(とうじ)」、ユズを「融通(ゆうずう)」が効くという語呂合わせからきていて、ユズ湯に入ると1年中風邪を引かないと言われています。実際、ユズ湯には血行促進効果があり、風邪の予防だけでなく、冷え性、神経痛、腰痛を緩和するとされています。ユズをお風呂へ入れるときは、丸ごと浮かべる方法以外に、切り込みを入れて浮かべたり、輪切りや半分にカットしたものをガーゼなどの袋に入れて浮かべるなどいろいろな方法があり、柑橘系のさわやかな香りによる、リラックス効果も期待できます。

 

小豆粥って?

地方によっては冬至に、小豆粥や「冬至カボチャのいとこ煮」と呼ばれるカボチャと小豆の煮物を食べる習慣があります。日本には「赤色には魔除けの力がある」という考えがあり、赤色の小豆は邪気払いや無病息災の食べ物として、節目の祭り事の料理によく使われています。正月のお汁粉やお彼岸のおはぎなども、これに当たります。

 

まとめ

冬至を過ぎ小寒、大寒とこれから本格的に寒くなる季節です。カボチャ料理ユズ湯など、古くからの習慣は先人の知恵。暦の節目に家族そろって冬至料理を食べ、ユズ湯で体を温めて、家族の無病息災を祈りたいですね。

 

qufour(クフール)編集部

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