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便利だけどデリケート!フッ素加工・テフロンのフライパンや鍋の扱い方

「テフロン」でおなじみのフッ素樹脂加工が施されたフライパンや鍋。油がいらない、焦げつかないという利点から、多くの家庭で使われていますね。ただ便利な反面、取り扱いに気を付けなくてはならない点もいくつかあります。せっかくの加工を傷めずに長く使うための、正しいお手入れ方法や注意点をまとめました。

 

フッ素加工とは?テフロンって何?

フッ素樹脂は、アメリカの化学会社であるデュポン社が開発し、「テフロン」と名付けて商標登録されました。ですから「テフロン加工」とはフッ素樹脂加工のブランド名ということになります。くっつきにくく、すべりがよく、薬品に強いなどの特性を持つので、フライパンや鍋などの表面加工に使われ、広く利用されています。焼く、炒める、煮る、茹でるなどほとんどの調理に向いていますが、強火調理はフッ素加工を傷めるので避けましょう。

 

傷つけないように、洗うときは柔らかいスポンジで

洗うときは、フッ素加工を傷つけないように、中性洗剤と柔らかいスポンジで。こびりついた汚れはぬるま湯と中性洗剤を入れて浮かせてからスポンジで優しく洗いましょう。クレンザーや金属タワシ、メラミンスポンジなどはフッ素加工を傷つけ、加工がはがれてしまうので使ってはいけません。また洗った後の水滴がついたまま乾かすと水道水に含まれるカルキ成分が鍋に残り、次に火にかけたときに取れにくくなってしまうので、水気はよく拭き取っておきましょう。

 

フッ素加工を守る&安全のために、やってはいけないこと

食材を長時間入れたままにすることは、腐食してフッ素加工がはがれる原因になるので、出来上がった料理は早めに皿などへ移しましょう。急激な温度変化は鍋が変形する原因になるので、熱い鍋に水をかけることは避けて。金属製のヘラも加工を傷つけるので使わないようにしてください。また空焚きや長時間の強火による高温で、有毒物質が発生する危険があるので、必ず食材が入った状態で、中火以下で調理しましょう。以下のサイトを参考にしてください。

 

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f370222/p440348.html

(「フッ素樹脂加工したフライパンのテスト」:神奈川県HPより)

 

まとめ

フッ素加工は永久のものではなく消耗していくものです。上記の注意事項を守りながら使っても1~2年で加工がはがれ落ちてくるので、焦げつくようになってきたら再加工や買い替えが必要になります。とはいえフッ素加工のフライパンは油いらずで焦げつきにくく、毎日の料理にとても便利ですね。大切に使って、できるだけ長持ちさせていきましょう。

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。