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鍋やフライパン、使い分けしてる?素材別の特徴と向いている調理法まとめ
2015年 11月 8日 09:00
毎日の料理で使っている鍋やフライパン。よく見ると、フッ素加工、鉄、ホーロー……と、いろいろな素材のものがありますね。実はこれらの素材ごとに、得意なことや不得意なことがあるのです。今回はそれぞれの素材別に、特徴や向いている調理法をまとめました。素材に合わせてちょっと使い方を注意するだけで、料理がもっと美味しくできるうえ、鍋やフライパンが長持ちするようになりますよ。
焦げ付きにくいから普段使いに!フッ素加工製品
テフロンフライパンなどでおなじみのフッ素加工製品は、アルミやステンレス素材をすべりの良いフッ素樹脂でコーティングしたもの。焦げ付きにくく洗いやすいので、卵焼き、炒め物など普段の料理にフル活用したいですね。肉や魚をソテーしてから煮込む料理にもピッタリです。焦げ付きにくいのが特徴なので、強火で一気に焼いて焦げ目を付けたいステーキを焼くなどは不向きです。また、煮込みなどの汁を入れたままにしたり、長い時間、強火で調理し続けてしまうと、フッ素加工が傷んだり、剥がれたりしてしまいます。
上手に使えば、焦げ付かず長く使える鉄製品
鉄製のフライパンや鉄鍋は、重くて焦げ付きやすいイメージがありますが、正しく使えばパラパラ炒飯もこんがりステーキもお手のモノです。強火調理や焦げ目を付けたい料理が得意で、炒め物も短時間でシャッキリと仕上がりまよ。また料理のたびに鉄分補給ができるメリットもありますね。鉄鍋は常に油を馴染ませておかないと、焦げ付きやすくなったりサビてしまうので、洗って水気を取ったら油を馴染ませましょう。また、煮汁を長時間入れっぱなしにするのも、サビてしまうので向いていません。きちんとお手入れをすれば長く使える調理器具です。
コトコトじっくり煮込むなら、ホーローかステンレス
カラフルでおしゃれな「ル・クルーゼ」などが代表的なホーロー鍋に、サビにくくて光沢が長く続くステンレス鍋。どちらも保温性が高いので、中火~弱火でも中の温度を保てるのが特徴です。火を強くしないで済むので、長時間調理しても煮崩れしにくく、カレーや肉ジャガなどの煮込み料理に向いています。また酸にも強いので、フルーツのジャム作りや、煮汁を入れっぱなしにして味を染み込ませるような煮物にも向いています。ステンレス製品の中には、胴体と蓋の間を水滴が覆うことで無水調理ができる高機能タイプもありますよ。
サッと火を通すなら、熱伝導率のよいアルミもおすすめ
アルミニウムは熱伝導率が高いので、野菜を茹でる、パスタをソースに絡める、また煮びたしや煮魚など、素材を活かして短時間で全体的に火を通す調理に向いています。軽くて小回りが利き、価格も安価なものが多いので、サッと煮炊きする毎日の料理に適していると言えますね。ただし酸やアルカリに弱いので、長時間煮汁を入れっぱなしにしたり、洗う時にお酢や重曹を使うのには向いていません。
鍋料理だけでなく、炊飯もプリンも!いろいろ使える土鍋
土鍋は保温性が高く、一度温まったら冷めるまでに時間がかかるので、鍋のまま食卓に出しても温かく食べられます。また熱の当たりが柔らかいので、ごはんを炊くとじっくりと米の甘みを引き出してくれます。余熱を利用して「土鍋プリン」もきれいにできるそうですよ。ただし濡れたまま火にかけたり、空焚きや急冷することでひび割れの原因になるので、取り扱いに注意して長く使いたいですね。
気になるお値段!素材別に違いはあるの?
高性能なものやブランドものなどの高級品もたくさん出ているので、高価なものを見ればきりがありませんが、スーパーやホームセンターなどで手に入りやすいものでは、アルミ<フッ素加工<ステンレス<鉄<ホーローの順で高価になっていく傾向があるようです。使う頻度やお手入れ方法などを考慮して、値段と使いやすさのバランスが取れたものを選びたいですね。
まとめ
何気なく使っている鍋やフライパンですが、その素材に適した調理方法をすることで料理の仕上がりを良くしたり、より効率的な調理ができたりしますね。また素材に合ったお手入れをすることで、調理器具が長持ちします。ここに挙げたことをちょっと意識して、ワンランク上の家事を目指してみませんか。