10分こそうじ
カビが出にくい家にするには? 梅雨の湿気対策と便利グッズ
2022年5月18日 08:05
最近になって、少しずつ季節の移り変わりを楽しめる雰囲気になりました。気温や天気の予報に、一喜一憂する人も多くなったのではないでしょうか?
春・夏・秋・冬、暑い季節・寒い季節。それぞれの時期で着る物が変わるように、家のお掃除も季節に合わせて変える必要があります。特に高温多湿のこれからのシーズンは、気温の変化に加えて、湿度にも対応しながら大切な住まいを守ることが大切です。カビや雑菌・悪臭が発生しないようにするための対処法を知って、快適な環境にしましょう。
ただ、湿気=悪役のように思われがちですが、人間にとっては必要不可欠な存在。肌やのどの潤いを守るだけでなく、湿度が低下するとウイルスの活動が活発になります。
では、湿度が何%になれば、悪役に変身するのでしょうか? 一般的には湿度75%以上でカビが増殖すると言われています。
入浴中のお風呂はもちろん、洗濯物を部屋干しするだけで周辺は一気に80%近くまで上昇します。しかし湿度が高いだけではカビは発生せず、「湿度+温度+汚れ」、この3つの要素を放置しておくと爆発的にカビが発生します。
カビ発生の条件
・湿度75%以上
・温度20~30℃
・ホコリ・皮脂などの汚れ
梅雨時期や冬の暖房が効いた窓周りなどは、カビが発生する条件が揃っているのがわかります。夏場に家中の温度を下げるのは難しいですが、湿度を下げたり汚れを減らすことはできそうです。
換気して湿度をコントロール。雨の日はどうする?
湿度を下げるためには、まず換気! お風呂や洗面所、トイレなどの水回りの換気は必須です。リンビングや個室などは、窓換気と扇風機、サーキュレーターなどを併用し湿度を下げましょう。エアコンの除湿機能を使うのもいいですね。
雨の日に窓を開けたくない場合は、壁についている換気口を全開にして、キッチンの換気扇をつけるといいでしょう。
換気口がない場合は、窓を開けます。空気の通り道を作ってあげるのが湿度を下げるコツです。
押し入れや下駄箱、シンク下などの開けっぱなしが難しい場所には、扇風機を当てるといいでしょう。このあたりは定期的に物を取り出し、奥まで風を当てるのが理想です。
空気の対流がない収納の裏や壁沿いは湿度が高く、カビが隠れている可能性があります。頻繁にお掃除できない場合、市販の除湿剤を使って極力湿気を下げる方法も。
除湿剤はプラスチック容器に水分を溜めるものから、狭い場所でも置けるスタイリッシュな商品、紙製パッケージやゴミを50%削減しながら吸湿が早いものなど、さまざまな商品があります。
これらの注意点として、除湿剤に溜まった水は塩化カルシウム水溶液のため、金属が錆びやすくなります。水道の水を流しながら排水口に捨てるようにし、使用したハサミも水で洗いましょう。
汚れもカビの原因。掃除機+ひと手間で除去
もうひとつのカビの原因である汚れもしっかり対策したいですね。換気しにくい収納の中は、特にホコリが溜まりがちです。押し入れ・クローゼット・下駄箱は、衣替えの時期に一緒に掃除しましょう。
掃除機だけではホコリは完全に取れないので、水拭き+乾拭きも。この手間でしっかり除去できます。
カビが発生してしまったら、どうする?
水回りなどにカビが発生した場合は、カビ取り剤を使って取り除きます。このとき、ブラシやスポンジで擦り広げないことがポイントです。
押し入れやクローゼットなどの壁に発生した場合は、壁用カビ取り剤が有効です。壁の素材にはビニールクロス・土壁・漆喰などさまざまな種類があるので、それぞれに適した使用方法を確認しましょう。
市販のカビ取り剤にはスプレータイプが多いので、飛び散らないよう、面倒でも容器に移し替えて、下から上へ刷毛(はけ)で塗ることをおすすめします。カビ取り剤を使用するときは床や周辺の環境に気を付けて、必ず換気しながら行なうことが大切です。
カビ対策には市販の便利なアイテムも活用してみましょう。カビの発生を抑制する目的で販売されているお風呂用燻煙剤や、バイオの力でクローゼットのカビの発生を抑制するものなどがあります。
一度発生してしまうと厄介なカビ。季節に合わせた対策で、梅雨を乗り切りましょう!