老師オグチの家電カンフー
読書に集中できなくなった大人に使ってほしい補助ツール
2024年2月21日 17:18
ここ数年感じているのですが、昔に比べて読書に集中できなくなりました。20歳ぐらいまでは、毎月最低でも30冊は読んでいたのに、もう読書の速度が激落ちなんですよ。
考えられる理由は、2つあります。ひとつは単純に視力の衰え。小さな文字、とくに細いフォントを使っている書籍は目に厳しいです。もうひとつは、集中力の低下。加齢による脳の衰えもあるのかもしれませんが、情報収集の多くがインターネットやスマホに移行したことで、読書の習慣が減少したことが理由だと思われます。ネットの短めの文章しか読まなくなり、しかも脳が縦書きから横書きへと最適化してしまった気がします。
とはいえ、最近になって大量の書籍を読む必要性に迫られているので、とあるツールを導入してみました。名称は「カラーバールーペ」、定規のような形状のルーペで、読むべき1行を拡大かつハイライトで示すことで、読書を助けるアイテムです。
使ってみると、視力と集中力の両方を補えることが分かります。普通は複数の行が一度に目に入り、集中力が薄れると追うべき行が分からなくなりがちですが、読むべき1行に目が固定されるのは相当にラクです。
下にカラーバールーペを紙のページに置いた写真を掲載していますが、実際の見え方としてはハイライトされた部分のみにフォーカスされ、かなり集中して読むことができます。競走馬がかぶっているマスクが、視野を制限することで前方に意識を集中させるようなものです。あれに効果が近いです。馬になった経験はありませんが。
ただ、集中が高まってくると、このルーペ自体を動かしていくことが面倒になるというか、集中力の妨げになってくるポイントが出てきます。自分は、そうなった時には使うのをやめて普通に読みます。初めて自転車に乗るとき、補助輪を付けないと上手く走れないが、慣れてくると補助輪はむしろ邪魔になる、あの感覚ですね。
価格も1,000円しないんで、「なんか最近、読書に集中できないんだよな」って人は、試してみてください。