老師オグチの家電カンフー
「スマート耳かき」で時代にアップデートする!
2022年4月20日 06:30
ここ数年、自分も気をつけなければと思うのは「発言」です。
立場のある人がウケ狙いで不謹慎なことを言って大いに炎上する。そんな事例がキリがないほど続いています。オッサンとして理解や同情はします。本人は良かれと思って言ってるんですよ。理解しやすい例え、話のスパイスとしてという親切心、そしてウケたいという承認欲求の表れでもあります。
しかし今の時代にはそぐわない。絶対的な善悪の話ではないんですが、時代に合わせてアップデートしていかないと生きていけません。言いたいことも言えないこんな世の中ですが、聞きたくないことも聞くべきではあろうかと。
というわけで、耳の穴かっぽじって世間の声を聞くために、「スマート耳かき」を購入してみました。
LEDライトと超小型カメラを搭載し、スマートフォンで耳の穴の中を確認しながら、耳かきできる製品です。もちろん物理的に耳の穴を掃除したからといって聴力が上がるわけでも、理解が深まるわけでもありませんが、意識の問題です。
これ3,000円台の製品にもかかわらず非常によくできています。ジャイロセンサーが搭載されていて、耳かき作業がしやすいよう、画像の向きが自動調整される(右耳モード、左耳モードをアプリ上で選択)。画像も鮮明で、医療用のレベルじゃないかと思うほどです。
いずれは胃カメラなどの内視鏡も、このように自分で扱うことができるようになるのかなと想像します(もちろん診断はできませんけど)。カプセル型の胃カメラも実用化されていますし、自分で体の内部が見られるのは、まるで昔のSF映画「ミクロの決死圏」の世界です。
ところでスマート耳かきで映し出された耳の内部の画像ですが、これは見せちゃいけないやつですね。しっかりとボカシを入れてから、編集者に送ります。でないと、何かしらのハラスメントになりかねませんからね。
いや、自分の汚い部分を見せたいわけじゃないですよ。普通に恥ずかしいし。しかし、これが30年ぐらい前であれば問題にはなりませんでした。雑誌にも余裕で掲載できましたし、「汚いから見せられない」なんて言えば、「何おまえ恥ずかしがってんの?」と返ってきたでしょう。しかし今は、少しでも人が不快に感じるものは見せてはいけない時代です。殺虫剤のテレビCMでもゴキブリを出したらクレームが来る時代。私も、耳の穴かっぽじったのでアップデートされました。