藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

アクリル絵の具まで落ちたシミ取り剤、シルクにも使えて汎用性高い
2026年5月11日 08:04
毎日洗濯していて思う。普通に洗濯機を回すだけでは、シミって、案外落ちない。
いやまあそれでも多少薄くはなっているはずなのだが、どうもピンポイントで汚れ残りする。中途半端な仕上がりに、もやもやしている人も少なくないはずだ。
なので一般的に泥汚れの激しい運動着や布おむつのような洗濯物なら「予洗い」という「洗濯機に入れる前の丁寧な手洗いプロセス」が推奨されているわけだし、各種「シミ抜き」用のアイテムが必要とされたりもする。先日も発売前のそんな製品のひとつ「Fab Clear Pro(ファブクリアプロ)」を試用させてもらう機会があった。
大人の生活ではつかないようなシミが子供と暮らしていると日常茶飯事だ。とはいえ子供たちの成長に伴い、そんな頻度はだいぶ低くなってきている。
しかしちょうど、といってはなんだが、その時分「美術の授業時に制服に付いた絵の具」という嫌なシミ案件が持ち込まれていた。慌てた本人が除去を試みるも落ちなかったしろものだという。ただ制服をクリーニングに出す時間的余裕はない。
このままこのシミと共存して卒業式まで駆け抜けるか、ひっそり家でシミ取りを試みるかの2択。というか個人的には好機というわけで、子の承諾を得て「付着後数日経過したアクリル絵の具」のシミ取りに取り組むことにした。せっかくなのでついでに、アトピー体質で日常的に肌着に滲出液のシミがつきやすい家族の肌着も合わせて試す。
ファブクリアプロは綿・麻・ポリ以外にシルク・ウールまで使える中性のシミ取り剤だ。主成分を見るに、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヤシ脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド)16%と安定化剤と酵素。この配合に工夫があるのだろう。
まず絵の具汚れに直接液をつけて染みわたらせ、軽く揉み込む。シミ成分が繊維から剥がれる体感が指先にあり、存外スムーズに落ちる。周囲を濯ぎ、タオルで脱水し干す。まるで何ごともなかったかのような仕上がりに「お母さんスゴーイ」と煽てられ、まんざらでもない筆者。
肌着の滲出液のほうはいささか蓄積を経ていたのでもう少し時間をかける。絵の具同様に揉み込んでから数分置き、揉み、濯ぐ作業を2~3度繰り返す。繊維に入り込んだタンパク系の汚れを引き剥がしている感。その後、通常の洗濯機洗濯を経て乾かしたら「シミなんてあったっけ」程度には消えていた。
色素をぶっ壊す「漂白」とはメカニズムの異なる、中性の界面活性剤を中心としたシミ取りアプローチ。そのためアルカリに弱いシルクやウールにも使える設計なのだろう。酵素によりグリースやクレヨンの汚れまで落ちるらしい。
各々のライフスタイルにより衣類に付きがちなシミは異なると思うが、この汎用性、いずれ何かしらにはフィットすることだろう。


