藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
最長10時間使えるリズムのハンディ扇風機が手放せない!
2022年7月21日 08:05
「今年の夏は42℃の熱波が訪れるらしいよ!」
と先日、家人が嬉しそうに筆者に告げた。筆者は夏の暑さを何よりも厭う者である。2014年に熱中症に倒れ点滴の憂き目に遭った。
そのときは午後3時から始まる地域の「納涼祭」で、38℃の屋外駐車場で3時間ラムネ売りをしたのが敗因であった。首に氷を巻き、ひっきりなしに薄めポカリを飲むなどできる対処はしていたつもりであったが、いちど弱るとその後はもう暑さが怖くてしかたがなくなるのである。そんな者が熱波などと聞いたら、いったい、どうやってこの夏を凌げばいいのだろう……。
絶望を打ち消すがため黙々と家中のエアコンのフィルター清掃と稼働テストを済ませ、籠城を見据えて戦々恐々としているところに紹介され、導入したのがリズムのハンディファン。2022年の新型モデル「Silky Wind Mobile 3」であった。
去年のタイプもミニマムなのに安定した大風量で驚かされたものだが、今年は形状が若干大きくなっている、というか、おシリにU字の、カラビナ……? が付いている。首あたりの柔らかいストラップも付属だ。なるほど、「ぶら下げ」前提のようだ。
そして本体のファン部分も変わっている。本体から90度よりもう少し傾ぐようになっている。去年までのように本体ごと縦に立てるのではなく、寝かせてから起き上がらせるスタイルで机置きなどができる。あたかもスフィンクスのように。つまり安定感がかなり悪いところにも容易に置けるうえ、ファンの角度も自在につけやすくなっているわけだ。
風量は4段階、弱/中/強/ターボでそこは2021年と同じだが、この弱が弱でも近くで感じる限り十分な風量なのである。だから心持ち、もっと弱めたい場合は置き場を遠くするといい。リチウムイオン電池は軽量大容量で、「弱」の状態で10時間持つ。「中」でも5時間も持つ。たとえば寝床から少し離した場所から送風するのに使っても、しっかり一晩持つわけで、すごい。
さて、すでに相当暑いのに、外出を余儀なくされた先日。日傘と扇子とマイボトルに加えて新型ハンディファンを携えた筆者は、扇子で扇ぐ動作すら暑い。ハンディファンを手に持つことすら辛い。と出先でやさぐれていた。
そのときである。はっと気付いた。
そうか、そう……この「Silky Wind Mobile 3」の「ぶら下げ」ストラップで首から下げ、ヘソの前位置で90度……95度くらいに、クイっと折り曲げる。そしてスイッチを押す。すると……。
自動的に、この顎に直撃、汗に濡れた髪を下から仰ぎそよがせる、涼風が……。ふあぁぁぁぁ……。
これ考えた人、天才か……!!! 涼しい……。ちょう涼しい……。
……。これで生きて行ける、と思った。