藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
外出先でもスッキリ手洗いできる、携帯ハンドソープ「バブルガード」
2021年7月27日 08:00
トイレに入った後、手を洗わない人が一定数いるということがしばらく前、話題になった。
どうにも人の衛生観念というのは、いじるのが難しい話題だ。一筋縄ではいかない。コロナ禍がために世界的全体的に衛生意識自体は上方修正された直近1年半ほどかと思うけれど、手洗いには文字通りの「手間」が必要だ。
面倒くささと必要性を天秤にかけ、もともとあまり洗わなくても平気だった、そういう習慣だった人ほど、だんだんと観念ごと元に戻ったりしているのではないか……と、最近ひそかに穿っている。
とはいえ強迫神経症的に四六時中手を洗い続けるというのも(傍目にも本人的にも)しんどいものがあるのは否めない。が、気温や湿度が上がり、手も汗などでべたつきやすい季節になってみると、やはり汚れた手に上書きのハンドサニタイザーで誤魔化すより、こまめに手を水でしっかり洗ってしまう方が遥かに気持ちがいいと実感している人も決して少なくないのではないかと推察する。
問題は、とくに出先で常に思ったような手洗い用石けんに出会えるかというと、結構博打である点である。どうもあのトイレなどの洗面台に備えられている液体石けんの類というのは、中身が千差万別というか、泡立ちも液質もピンからキリまで幅が広すぎる。どちらかというと、よくない意味で。
特に厄介なのが「におい」……液体石けんの「香り」のいろいろである。基本的にはまあまあ万人向けというか、それなりに清浄なイメージの香りづけの商品が多勢であろうとは思うのだが、ハズレを引くと真剣に気持ちが悪くなる。
かく、いろいろ思案したところで、筆者は自衛的に自分用の手洗い石けんを持ち歩いている。濡れた固形石けんは扱いが難しいので形状はボトルタイプが正解だと思う。におい等の癖の少なさ、顔まで洗える汎用性、手荒れのしにくさなども考慮し、以前から自宅で愛用していた「バブルガード」の携帯タイプを選んだ。
家庭用の本体は300ml入りだが、携帯用は50mlと内容量は(当たり前だが)少ない。しかし携帯タイプと侮れない、プッシュ時の確かな泡にはびっくりする。知る人ぞ知るメイク落としにも優秀なこの泡がために、出先の洗面所でも滞りなく短時間でも確かな手洗いが叶う。手拭きタオルなどに包んで持ち歩けば思ったほどカバンの中でも邪魔にならず、ちょいちょい手洗いに駆り出せる。
成分は水とカリ石けん素地のみ。手荒れの気になるおばさんのみならず、赤ちゃん、子ども、皆に使ってもらえる安心感は無類だ。手を洗ってすぐに手を使って食べ物を食べても、香料のにおいに打ちのめされることもない。
感染対策の一丁目一番地は手指衛生にありと言われる。なんとなく感染症への慣れと飽きの空気が漂う昨今であるが、改めて、基本に立ち返り、手を洗っていきたい。