藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
花王のノンアルコール除菌シート「Joan」は手指にも使えて安心
2021年2月16日 08:00
コロナ禍により、この一年ほどの間、さんざん私たちの「手」が衛生的にかなりヤバい……というアナウンスがなされてきた。それにより、これまでトイレに入った後すら手を洗わずスルーしてきた人、手を洗ったふうでいてハンカチなどで水滴を拭かず髪をチャッチャッと直すなどして拭いたような顔をしてきた人、もとから念入りに二度洗いをしマイタオルで拭いてきた人など、各々の生き様が浮き彫りになった。
一時期あらゆるハンドサニタイザー、ウエットティッシュの類も品薄になった。急激に高まった「手」への意識に生産がついていけなかったのだろう。がしかし、今はかなり市場に潤沢にある印象だ。あんなに姿が見えなかったエタノール系のアルコール手指消毒剤の価格も、もうかなり落ち着いてきている。
先日のことである。
筆者は出先でいつものように、ほぼ無意識に出入り口設置の手指消毒ジェルを手に取って、手指に塗りたくり、念入りにシャカシャカやった後になってハッとした。
その日筆者はちょっとオシャレして「アルコールでオフできるネイル」というものを指先に塗っていたのである。使ったことのない人にとってはなんのことやらだろうとは思うのだが、そういうものが世の中にはあるのである。
アルコールでオフできる……ゆえに、案の定それは、溶けていた。なんなら溶けた色のネトネトごと指先にまとわりついており、筆者はそのままお手洗いを探し、悲しい気持ちで手を洗うはめになった。
さして手荒れもせず、ハンドサニタイザーがアルコール系かそうでないかなどということにあまり頓着しない生活を送ってきていた。そのことが、こういう無意識、無自覚的な失敗につながるのだな、と思い知った。人生勉強である。
さて花王の「クイックル Joan 除菌シート」は一昨年の発売時点からアルコールに弱いプラスチックのものの除菌に非常に便利だと思っており、冷蔵庫内の掃除などに活用してきたのだが、便利な「携帯用」がいつの間にか発売されていた。
住まい内部の除菌、抗菌、ウイルス除去に加えて「手」や「口のまわり」までをも同じシートで拭けてしまう乳酸菌由来成分を謳うノンアルコール処方とは、こんな「アルコールでオフできるネイル」を装着しているようなときに必要だったわけだ。もう少し前に気づいておければよかった。
のみならず水気を嫌わないものなら身の回りのものなんでも拭けてしまう汎用性。出先ではなるべくこまめにこのシートで手も拭くし、手が触れやすいテーブルの縁などもついでに拭くようにしている。
わが家の子どもたちはだいぶん大きくなってしまったけど、彼女らが幼い頃にもこんな便利なものがあったら、もう少し風邪を引かせずに済んだのかもしれない。