教えて! 家電先生

“自炊派”一人暮らしにおすすめ冷蔵庫は? 容量、使いやすさにこだわり

新しい家電製品を使って、「もっと暮らしを便利に」、「日々の暮らしをちょっと楽に」したい。でも売り場に行くと、たくさん製品がありすぎて戸惑うことも……。自分の生活スタイルや生活環境にあった製品はどれなのか? 家電のプロに聞いてみましょう。
自炊したい一人暮らしにおすすめの冷蔵庫を教えてもらいました

相談者のお悩み:まとめ買いした食材や作り置きを入れられる、一人暮らしにおすすめの冷蔵庫は?

現在は一人暮らしを始めたときに買った2ドアの冷蔵庫を使っています。容量が少なくてあまり入らないので料理から遠ざかっており、夕食はほとんどテイクアウトか出前に頼っていますが、出費とカロリーが気になってきました。

そろそろ自炊にシフトしていきたいのですが平日は忙しいので、週末にまとめ買いやおかずの作り置きをすることになりそう。今回はそれらに対応できる大きめの冷蔵庫を探しています。予算は10万円くらいで、少々高くてもいいので容量や使いやすさにこだわりたいです。

相談:食材がたっぷり入る大きめ冷蔵庫を選んでほしい
選んでほしいもの

・製品:冷蔵庫
・予算:10万円前後

プロフィール・使用環境

・年齢/性別/職業:30代/女性/会社員
・家族構成:一人暮らし
・冷蔵庫の中身:納豆とキムチ、卵は常にある。サクッと夕食を食べられるように常備菜を作っておきたい

現在の状況

・製品:一人暮らしを始めたときに買った小さめの2ドア
・不満点:とにかく小さいのでまとめ買いや作り置きができない

こだわり

・週末のまとめ買い、作り置きに対応できる大きめサイズ
・在宅勤務が増えたので、手軽に食べられる冷凍のお弁当などをランチ用にストックしたい
・容量だけじゃなく、使いやすさなどの+αがほしい

伊森ちづる先生は「食材長持ち」機能推し

一人暮らしの冷蔵庫というと、2ドアタイプの100~200Lクラスの冷蔵庫が一般的ですが、今回はまとめ買いした食材や作り置きのおかずを収納できるよう、少し大きめの冷蔵庫を2つご紹介しますね。

肉や魚が長持ち! 三菱電機「MR-CX30F」

三菱電機の「MR-CX30F」は、幅54cmのスリムな冷蔵庫。野菜室を真ん中に配置し、かがまずにラクな姿勢で取り出せます。冷凍室の容量は70Lと十分。作り置きのおかずも、冷凍食品もたっぷり保存できるところが魅力です。自動製氷機能付きなので、手作りスムージーや飲み物を作る時に氷切れの心配がありません。

冷蔵室には「氷点下ストッカー」を備えています。これはチルドや冷蔵室よりも低い温度(約-3℃~0℃)で保存する機能。肉や魚を凍らせずに長持ちさせるため、解凍の手間がいらないところがポイント。運転音は約17dBで、静音性にも配慮しています。

三菱電機「MR-CX30F」

・メーカー名:三菱電機
・製品名:MR-CX30F
・実売価格:113,300円
・本体サイズ:540×656×1,750mm(幅×奥行き×高さ)
・容量(食品収納スペースの目安):全体300L/冷蔵室170L(143L)/野菜室60L(36L)/冷凍室70L(44L)

レンジも置けて省スペースのアクア「AQR-SV24K」

高さ130cmで天面が耐熱になっているため、上にオーブンレンジを載せられるアクアの「AQR-SV24K」。まとめ買いをする人にうれしい機能を2つ備えています。

1つめは独立した野菜室。カボチャやキャベツなどの大きめの野菜も収納できるほか、バスケットを備えているので果物や小物野菜などを整理しやすいです。2つめは冷蔵室内の「旬鮮チルド」。パサつきを抑えて変色を抑えるので、肉や魚、使いかけのハムやチーズなどの保存に便利です。運転音は約17dBで、ワンルームでも気にならないレベルの大きさ。クラシカルなデザインも魅力ですよ。

アクア「AQR-SV24K」

・メーカー名:アクア
・製品名:AQR-SV24K
・実売価格:95,800円
・本体サイズ:600×657×1,300mm(幅×奥行き×高さ)
・容量(食品収納スペースの目安):全体238L/冷蔵室144L(112L)/冷凍室50L(33L)/野菜室44L(29L)

ちなみに、冷蔵庫を買い替える場合に注意したいのが、設置サイズと搬入経路です。冷蔵庫を置く場所の幅と奥行きと高さ、搬入経路の一番狭い場所のサイズもチェックしてください。ドアノブや手すりなどが引っかからないかも忘れずに確認しましょう。

河原塚英信先生は使いやすさにも注目!

容量も機能も大満足な東芝「VEGETA GR-S36SV」

東芝ライフスタイルの「VEGETA(ベジータ) GR-S36SV」は、チルドルームに「速鮮チルド」や「解凍モード」という、この価格帯では珍しい機能を備えているのが嬉しいです。

冷凍室の大きさは82Lと標準的なサイズですが、室内が3段に分かれています。冷凍食品や作り置きした料理などを、きれいに分けて収納したい人に向いています。野菜室も、一人暮らしには十分な70Lです。

東芝「VEGETA GR-S36SV」

・メーカー名:東芝ライフスタイル
・製品名:VEGETA GR-S36SV
・実売価格:112,800円
・本体サイズ:600×665×1,757mm(幅×奥行き×高さ)
・容量(食品収納スペースの目安):全体356L/冷蔵室204L(162L)/野菜室70L(43L)/冷凍室82L(54L)

背が高くなくても使いやすい! シャープ「SJ-W354H」

シャープの「SJ-W354H」は、背が低い人でも食材を取り出しやすいよう、冷蔵室を床面から約90cmの位置にレイアウトした、ローウェスト設計です。庫内を見渡しやすいので、食品ロスも減らせるはずです。

冷凍室が中段に配置されているため、腰をかがめなくても取り出しやすく、入れる時には整理しやすいです。冷凍室の容量も99Lと、ちょっと大きめ。冷蔵室のドアは、左右のどちらからでも開く「どっちもドア」を採用しており、料理中でも汚れていない方の手でサッと開けられて便利ですよ。

シャープ「SJ-W354H」

・メーカー名:シャープ
・製品名:SJ-W354H
・実売価格:84,253円
・本体サイズ:600×665×1,690mm(幅×奥行き×高さ)
・容量(食品収納スペースの目安):全体350L/冷蔵室183L(148L)/冷凍室99L(60L)/野菜室68L(46L)

相談者の選択:シャープの大容量冷凍庫が魅力的!

紹介された製品を見ていると、容量300L前後の冷蔵庫というのは機能と価格が“ちょうどいい”と感じました。高価格モデルに搭載されている機能を一部継承し、使いやすさを向上しながら価格は抑えられている。高機能すぎても持て余してしまう私には、ぴったりだと思います。

一番気に入ったのは、河原塚先生セレクトのシャープ「SJ-W354H」。今回おすすめしてもらった製品の中で最も容量が大きな99Lの冷凍室が魅力的でした。

これまでは冷凍室が小さすぎてほとんど使っていなかったのですが、ごはんをまとめて炊いて冷凍したり、まとめ買いの食材や冷凍のお弁当を収納したり。今の季節はアイスをたくさん買っておきたいですね。背が低いのでローウェスト設計も使いやすそうです。

シャープの大きな冷凍室(本体中段)が気に入りました