ぼくらの自由研究室

【働き方改革】新年度から勤務先が副業OKになった場合に備えて読んでおきたい一冊

『新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万の副収入!』

最近話題の「働き方改革」。間もなく新年度を迎えますが、みなさんの職場では「働き方改革」は推進されていますか? 働き方改革の目玉の一つとして議論されてきたのが「裁量労働制」。先日は、国会で裁量労働制に関する厚生労働省の調査データの不備や異常値が多数見つかり、「裁量労働制の拡大」に関する部分を全面削除することが発表されました。

裁量労働制に限らず、個人的にはいろいろな働き方改革があると思います。個人で勤務形態をガラリと変えることは不可能ですけど、ライフスタイルの変化に合わせて、これまでとは違った形で少しでも時間をやり繰りしようと考えている人も少なくないのでは? 共働きでうまく育児や家事を分担したり、毎日とはいかずともこれまで以上に子どもと過ごす時間をつくりたい、貯金するために自炊の回数を増やしたい、といったことも個人的なレベルでも働き方改革だと思います(そのレベルでも難しいのは重々承知のうえですが……)。

新しい副業とは?

また、「働き方改革」では、政府は副業や兼業も推進しています。「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(PDF)を見てみると、メリットや留意点などいろいろ書かれていますが、企業の現状としては「副業・兼業を認めていない」が85.3%で、「副業・兼業を推進していないが容認している」が14.7%となっています。そんな状況のなかでも、かなり少数派の話になってしまいますが、本業を大切にしながらも、それだけに頼らない生き方を目指して「副業」をする人も増えているそうです。

インプレスから発売中の『新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万円の副収入!』で取り上げている「新しい副業」とは、場所や時間に拘束されず、スマホやネットを使い、スキマ時間を活用して収入を得ることができるもの。たとえば、インスタ映えする写真を販売する「スナップマート」、テレビなどで話題の飲食デリバリーサービスの「ウーバーイーツ」、ドラマのネタにもなった「おっさんレンタル」、ほったらかしで運営できる駐車貸しの「アキッパ」など、従来とは少し違うタイプの仕事、副業できるサービスが登場しています。本誌では、そんな注目の「新しい副業」31種類をピックアップしています。

副業しても、稼ぐのは難しい?

もし、あなたの勤務先が副業OKとなっても、新しい副業できるサービスが増えていても、結局は手間や時間ばかりかかって稼ぐことができないのでは? と考える人も多いかと思います。そんな人にも参考になるように、すでに副業サービスを使って稼いでいる人のインタビューも掲載されています。利用し始めたきっかけや失敗談、サービスを上手に使うためのしくみやコツ、稼げるようになるための工夫点、実際の収益の目安なども解説しています。

『イントロダクション「新しい副業」とは』の解説ページ
ウーバーイーツの解説ページ

副業の疑問やトラブルもQ&A形式で解説

「副業は魅力的だけど、うちの会社は副業NGだしな……」という人が大多数だと思います。私も副業OKなら、ぜひチャレンジしたいひとりです。

2018年度から企業が労働基準監督署に提出する就業規則が、「許可制」から「届出制」になります。厚生労働省が発表したモデル就業規則にも「副業・兼業に関する規定」が新設されます。また、副業に対する世の中の認識も変わりはじめていますが、現実的には、自分の勤務先では「すぐに副業OK」という状況ではないはず。

本誌では、全社員副業解禁にした、サイボウズ株式会社 代表取締役社長の青野 慶久氏に、経営側の立場から見た、本業への副業からの影響や人事制度など、先駆者へのインタビューも掲載。巻末では、公認会計士・税理士の山形 友紀氏に、副業したときの確定申告の方法や経費処理方法、社労士の榊裕葵氏に、勤めている会社とのトラブルを避けるための対処方法ほか、不安なく副業するための疑問をQ&A 形式で解説しています。

スキマ時間がお金に変えられる、いまどきの副業、「稼活」事例が満載の一冊です。新年度を迎え、あなたの勤務先が「副業OK!」となったときに備えて、ぜひチェックしておきたい一冊です。私も読み込んで準備しておきます!

巻末付録『安心して副業にチャンレジするための素朴なギモンQ&A』ページ

『新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万の副収入!』
著者:秋葉原副業総合研究会
価格:880円(税別)
電子版価格:780円(税別)
仕様:A4変形判/96ページ
出版社:インプレス
ISBN:9784295003489
URL:https://book.impress.co.jp/books/1117102065

清水英行