フランスほのぼの暮らし
フランスママに学ぶ、子どもからの「母の日のプレゼント」事情
2018年 5月 28日 07:30
フランスの母の日は、毎年5月の最終日曜日です。今回は、フランスの母の日にはどんなプレゼントを贈って、どんなことをしているかをご紹介します。母の日のプレゼントは、パパが子どもと一緒に用意したり、託児所や幼稚園、小学校で作ったりすることも多くあります。フランスの母の日には、どんなプレゼントが人気なのでしょうか?
未就園児からのプレゼントは、子どもの写真
ベビーシッターのお家に預けられている未就園児の子どもでも、母の日にはプレゼントを贈ります。ベビーシッターが子どもの写真を撮って、可愛くアレンジして家で飾れるようにしたものを贈るのです。写真立てに入れなくても、そのまま壁などに飾れるように趣向を凝らしたものを作ってくれるんです。「ジュテーム・ママン(ママを愛しているよ)」のメッセージが入っているので、ママは大喜びしてくれます。
幼稚園児からは、幼稚園で作ったプレゼント
幼稚園に入ると、母の日には毎年必ずプレゼントを作ります。年少児は、紙粘土に子どもの手形を押して可愛らしく色を塗ったものや、写真とともにママをどれだけ愛しているかというポエムを先生が印刷したものが一般的です。年中児になると、「ジュテーム・ママン」のメッセージ付きカードや、紙で作ったミニブーケなどに進化します。年長児はビーズのネックレスなどの身に付けられるアクセサリーを作ってプレゼントするので、母の日が過ぎると手作りアクセサリーを着けたママがたくさん見られるんですよ。
小学校低学年からは、ママに役立つものをプレゼント
幼稚園時代と違って、小学校に入るとプレゼントが実用的なものに変化します。厚手のフェルトで作った小銭入れや、ビーズやパールで作ったキーホルダー、紙粘土などで作ったピアス、アクリル絵の具で絵を付けたグラスやお皿など、普段使いできるものが多くなります。作ったプレゼントは、学校で先生がきれいにラッピングしてくれるので、華やかなプレゼントになるんですよ。
小学校高学年からは、手作りお菓子も
学校や担任の先生によっても異なりますが、小学校の高学年になると、母の日前にクッキーやサブレを焼いてプレゼントするようになります。シンプルなバタークッキーやバターサブレが多く、先生が自腹でチョコチップを買ってきてチョコ入りの物を作ってくれることもあるんです。ジャムの空きビンや、冷凍袋に入れてリボンをかけてプレゼントしてくれます。甘いものが好きなフランスママには大好評なんですよ。
中学生や高校生になると、学校ではプレゼントを作らない
母の日のプレゼントを作るのは小学校までで、中学生や高校生は、おこずかいで愛情を示す赤いバラを1輪買ってプレゼントしたり、ママが喜びそうなお菓子を買ってみたりします。ですが、思春期で反抗期の真っただ中にある子どもも多いので、母の日をスルーしてしまう子も多くなってきます。おこずかいをもらっていない子では、パパを上手に使ってサプライズなプレゼントを考えたり、パパに買わせる子もいるので、そういう場合はちょっと良いプレゼントがもらえたりします。
パパが母の日ケーキを買うことも
フランスの母の日には、プレートが乗ったケーキが売られるので、当日の朝にパパが買いに行ったりもします。パパが作ったランチのあとに、家族そろってみんなで食べるのです。お菓子作りの好きなパパなら自分で作ってプレゼントすることもありますが、母の日に派手なプレゼントをする人は多くありません。お金をかけるよりも、愛情をかけるのがフランス流なので、どんなに小さなケーキや質素なものでも、ママには最高のプレゼントになるんですよ。
子どもたちで協力し合って、母の日のアクセサリーを買う
フランスでは、写真のように「ママ愛してる」というメッセージが付いた、可愛いらしいペンダントやブレスレットなど、ママ専用のジュエリーがあるんです。お手伝いをしてもらったお金を貯めて購入したり、兄弟姉妹がいる場合には、みんなでお金を出し合ってプレゼントします。子どもでも買えるような値段なので、母の日が近くなるとジュエリーショップで必死に選ぶ、子どもたちの微笑ましい姿が見られます。
フランスでは、孫をもつママに母の日は無関係
母の日にプレゼントをするのは子どもだけというのがフランス流です。孫のいるママには、おばあちゃんの日があるので母の日に特別にプレゼントをするようなことはなく、実母や義母には無関係。またフランスでは赤いバラが普通で、赤いカーネーションは使われません。でも、お花は時間がなくて用意できなかったときの最終手段なんですよ。