フランスほのぼの暮らし
フランスママに学ぶ、「フランス人は毎日お風呂に入らないって本当?」
2018年 5月 7日 06:30
「日本人はきれい好きで、フランス人はお風呂に入らない」という話を聞いたことはありませんか?今回はフランス人のお風呂週間についてご紹介します。フランスママは、本当に毎日お風呂に入らないのか?汚しまくりの子どもたちもお風呂に入っていないのか?実際のところ、一体どうなっているのでしょうか。
フランス人はお風呂に入らない、という噂は大嘘
日本でいう「お風呂」とは、湯船に浸かることを言いますから、その意味ではフランス人はお風呂に入ってはいません。と言うのもフランスでお風呂に入るというのは、シャワーを浴びるということであって、湯船に浸かることではないからです。ですが、「フランス人は毎日お風呂に入らないから汚い」という噂は、まったくのウソで毎日きちんとシャワーを浴びている人ばかり。新生児から働き盛りのパパママ世代まで、お風呂に入らない人の方が少ないです。定年退職後ののんびり世代は、毎日ではなく1~2日おきになる人もいますが、暑い時期にはかならず毎日入ります。
フランス人は、湯船に浸からない人の方が多い
フランスには、湯船のないシャワー室だけのアパートや住宅も多くあります。湯船のあるお風呂となると、ユニットバスが通常ですが、追い炊き機能が付いていないので、お湯がすぐにぬるくなってしまい不経済なため、シャワーだけで済ませる人がほとんどです。
赤ちゃんはベビーバスで入浴
またフランスママは、赤ちゃんの入浴は毎日欠かさずにしっかり行ないます。家に湯船がなくても、ベビーバスを使って入浴させるので大量のお湯を使わずに済みます。ベビーバスが面倒な人は、キッチンのシンクを使って入浴させる人も多くいます。フランスのキッチンはシンクが2つに分割されているので、両方にお湯を溜めて洗いとすすぎに使ったりします。1人で座れるようになった子どもをお風呂に入れるときには、お湯はおへその辺りまでしか入れずに入浴させています。
フランスではお湯の量が限られている
一般住宅やアパートの場合には、連続で使用できるお湯の量が200Lや300Lなどと限られていて、その量のお湯を使ってしまうと、シャワーの最中にお湯が出なくなって、お水になってしまうことがあります。お湯をジャンジャン使ってしまうと、ほかの家族がシャワーを浴びられなくなってしまったり、食器洗いにお湯が使えないなど、不便なことが多くなってしまうので、子どもたちは幼い頃ころからお湯を出しっぱなしにはしないように、厳しくしつけられて育ちます。
湯船を使う場合には、湯船の中で洗う
フランスのユニットバスは、浴槽の外の洗い場がないので、体や頭を洗うときは湯船にお湯を溜めてその中で洗います。ですからフランスでは、湯船はリラックスするためのものではなく、単純に体などを洗うために使う物と認識している人が多くいます。お風呂用のボディーソープを入れて泡立てて使う人が多く、お風呂タイムを楽しむための入浴剤を使う人はほとんどいません。
体育の授業のあとにはシャワーを浴びる
フランスの更衣室には、無料で利用できるシャワー室が付いているので、中学生になると体育の授業後に学校でシャワーを浴びて、家ではお風呂に入らない子どもがほとんどです。小学生でも、習いごとでスポーツをしている子どもの場合は、かならずシャワー室が付いているので、家で入らなくて良いようにと利用する子どもがたくさんいます。
フランスの水質は硬水
フランスの水質は硬水のため、肌や髪の毛が傷みやすい特徴があります。そのために、シャワーは毎日浴びても石けんやシャンプーを使って念入りに洗う人は少なく、ざっとお湯を浴びて済ませる人が多いのも特徴です。フランスは年間を通して乾燥していてベタベタ汗をかかないので、念入りに石けんを使わなくてもてもさっぱりできてしまうのです。