フランスほのぼの暮らし
フランスママに学ぶ、公共交通機関で「子どもを静かにさせる方法」
2017年 12月 25日 07:00
子どもを連れて、バスや電車などの公共交通機関を利用すると、子どもが騒いでしまうことってありますよね。今回は、小さな子ども連れでも、公共交通機関でうるさくさせないフランス流のコツをご紹介します。フランスでは、幼稚園児でもきちんと静かに座って、親を困らせることなく目的地まで行っているんですよ。
フランスママは、乗る前に「きっちり言い聞かせる」
フランスママは、たとえ未就園児でも公共交通機関で、子どもをうるさくさせることがありません。バスや電車などに乗る前は、必ず「静かにお利口にしているように」と言い聞かせています。「いろいろな人が乗っているので、騒がずに静かにしないといけない」と、何度も子どもに教えます。脅すことはせず、単純に静かにするようにと、何度も言い聞かせることで、子どもはきちんと静かにできるようになります。赤ちゃんや未就園児は、言い聞かせてもムリなので、親が騒がせないように、最大限の努力をしています。
キャンディーやガムは、必需品
子連れで公共交通機関を利用する場合、ママは必ずキャンディーやガムを持参します。自分の子どもだけでなく、車内で飽きてしまって騒いだり泣いているよその子どもに渡すと、一気に静かになります。時間稼ぎのできるチュッパチャップスが1番人気ですが、地方のローカルな電車などでは、隣り合わせた人へガムをあげたり、もらったりということもあります。子どもも親も気分転換になるので、乗車前に購入する親子が多く見られます。
空腹時には乗らないようにする
子どもはお腹が減ると、機嫌が悪くなったり騒いだりするので、空腹時に公共交通機関へ乗らないようにします。乗車時間が食事時間と重なってしまう場合には、フランスの電車内は飲食が可能なので、短時間乗車を除いて、必ず食料を持ち込んで食べさせます。座席ごとに必ずゴミ箱が付いているので、ゴミも車内へ捨てられるのです。短時間乗車の場合には「着いたら〇〇を食べようね~」と言い聞かせることで、静かにさせます。あまりに空腹の場合は、チョコレートを食べさせる親が多く、空腹が紛れて子どもが騒ぐことがありません。
子どもに不安感を与えない
慣れない公共交通機関で不安になると、子どもは親にまとわりついて騒ぎ始めるので、子どもを不安にさせない努力も大切です。子どもが寝るときに必ず使用する「ドゥドゥ」と呼ばれる、ヌイグルミや小さな毛布などを子どもに持たせておくだけでも、静かにできることが多いので重宝しています。フランスでは、小学校3~4年生ぐらいまでは親のヒザへ座ったりする子どもが多いので、子どもが小さい場合には、大人のヒザへ座らせたり子どもの体を優しくなでるだけでも不安を払拭でき、静かにしてくれるのです。
騒がないように、オモチャや絵本を持参する
短時間の乗車であれば、静かにしているように言い聞かせる程度ですが、長時間の乗車には子どもが好きなオモチャや絵本を必ず持参します。最初から渡すのではなく、子どもが飽きてきたタイミングを見計らって渡すのです。数時間の長距離列車や飛行機移動の場合には、駅構内などのオモチャを売っている売店で、事前に子ども自身に選ばせて購入しておきます。お菓子や飲み物なども同様で、必ず持参して子どもが騒がないようにするのです。
なるべく子連れや年配者の近くに座る
フランスで長距離移動をする場合には、指定席以外なら同じような子連れの人のそばに席を取ることも重要です。知り合ったばかりの子ども同士で気軽におしゃべりしたり、一緒に遊んだりするので手が掛からないうえ、親同士もおしゃべりできて気分転換になります。明らかにビジネスマン風の人や、本を読んでいる人のそばには、空席があっても近寄らないようにするのです。フランスの年配者は子どもに寛容な人が多く、子どもと普通におしゃべりして気を紛らわせてくれる親切な人が多いので、乳幼児連れでも気軽に乗ることができます。
フランス人は子どもに寛容な人が多い
フランスの公共交通機関では、子どもより大人のおしゃべりの方が声が大きいので、子どもが普通にしゃべっているだけでは文句を言われることがありません。大きな荷物やベビーカーも、周囲に手伝ってくれる人が必ずいるので、気軽に利用できます。子どもがバイバイの仕草ができるようになったり、言葉を発することができるようになったら、隣り合った乗客へ必ず挨拶をさせるフランスママも多くいるんですよ。