フランスほのぼの暮らし
フランスママに学ぶ「シンプルな子どもの髪型事情」髪飾りは使わない!?
2016年 12月 26日 07:30
フランスの女子小学生の髪型はいたってシンプルで、髪の毛を結んでいる子も少ないくらいです。今回は、フランスの子どもたちの髪型と、関心についてご紹介します。日本と異なり、編み込みなどでアレンジした可愛らしい髪型をしている子どもは滅多にいないのです。
フランスママは手先が器用な人が少ない?
フランスのママは、日本のように手先が器用な人が少ない気がします。フランス人の髪の毛は質が柔らかくコシがないので、アレンジに向かないことも理由だと思いますが、子どもの髪の毛を可愛らしく編み込んだり、アレンジする技術もない人がほとんどです。働くママが多いので、朝早くから忙しくて、子どもの髪型に時間を使えないこともあり、可愛く髪の毛を結っている子を見掛けることがありません。
可愛い髪飾りは小学校に入ると早々に卒業
日常的に市販の髪飾りを付ける子も少なく、付けても幼稚園世代までが一般的。「可愛い」よりも「邪魔」と感じる子の方が多ことに加え、「髪飾り=小さい女の子」という印象があるため、あまり人気がありません。フランスママは、子どもの髪の毛が伸びて、結んだりピンで留めたりする必要が出てくると、美容室で短く切ってしまう人がほとんどで、小さな子どものバレッタ以外は、ゴムもヘアピンもほとんど使われません。
自分の髪型にこだわりをもち始めるのは中学生ごろ
小学生で髪型にこだわる子はいませんが、中学生になると髪型に強くこだわるようになります。癖毛の子が縮毛矯正をしたり、ヘアカラ-をしたりと、髪の毛の長短だけでなく自分の好みのスタイルをするようになります。フランスでは髪の毛に関する校則も一切ないので、地毛の色を全く残さずにカラ-チェンジして、自分の好きな色に染める子もいます。
フランスでは、女の子の髪を自宅で切らない
フランスママは手先が器用ではないのと、意外に小心者なので、多くの人が自宅で子どもの髪の毛を切るのを避けます。美容室では、11歳以下の子どもは、1人10ユ-ロ(約1.300円)前後でシャンプ-&カットしてくれるので、親は利便性も考慮して定期的に連れて行っています。連れて行くのが面倒な人は、自宅に来てカットしてくれる美容師さんにお願いする人も。料金はお店でのカットとほとんど変わらないので、じっとしていられない小さな子どものいる家庭では重宝するサービスです。
男の子はママがバリカンで刈ることも
フランスで男の子がいる家庭には、バリカンが必ず1台はあります。長髪を好む子以外は、バリカンを使って短く刈ることで美容院代を節約できるのと、学校で拾ってくる頭シラミを回避できるメリットもあります。長髪派の男の子のママは、美容院でうっかり短く切られてしまうと子どもよりも大騒ぎする人が多く、男児に限ってはママの好みを押し付ける人が多くいると感じます。
一方で、特別なイベントでは、髪型にも髪飾りも気合が入る
普段は髪飾りを付けないフランスの女の子たちですが、クリスマスのミサや結婚式などの特別なイベントでは、ドレスアップに合わせて特別な髪飾りを付けることもあります。生花や造花で作った髪飾りやコサ-ジュなどお花モチ-フのもの、キラキラ光る素材がたくさん使われているもの、自分のヘアスタイルに合うように作ってもらったものなどが多く、日本で売っているようなリボンやシュシュは使われません。
フランスの小学生は、メイクして学校へ通う子も
一方でメイクについては、アイシャドウやリップ、グロス、マニキュアなどがセットになった子ども用のお化粧セットが売られていて、小学生でも興味のある子はクリスマスや誕生日にプレゼントにおねだりしています。髪型にはこだわらない小学生でも、ネイルやお化粧にはこだわりがあり、中学生以降になると自分のお小遣いでメイク用具を購入したりして、メイク率が高くなります。フランス流のメイクは、アイメイクとル-ジュのみでファンデは無用。付けまつげもカラコンもしないのが一般的です。