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女性は濃いワキ毛を見て“臭そう”と感じる――パナソニック調査

 パナソニックは、女性を対象に「男性のワキに関する意識調査」を実施。その結果、男性に対して不快に感じたことのある項目は「体臭(口臭も含む)」が最も多く、特に「ワキの臭い」がトップだった。調査対象は、20~39歳の過去に男性との交際歴のある女性200名。調査はインターネット上で行なわれた。

 まず、男性に対して不快に感じたポイントとして最も多かったのは「体臭」の83.5%で、次に「体毛の濃さ」が41.5%、「体形」が36%と続いた。

 このうち、彼氏や夫のワキの臭いが「気になったことがある」と答えた女性は、全体の約25%。だが、臭いが気になることを相手に告げた女性の割合は、相手が夫だった場合には全体の9割近くに対し、相手が彼氏の場合には4割未満と少なく、彼氏に対してワキの臭いを指摘しにくい“乙女心”が浮き彫りになったという。

男性の不快なポイントとして、体臭の中でも特にワキの臭いを挙げる女性が多かった

 ワキのニオイ対策としては、制汗剤や消臭肌着を使うなど、何らかの対策を練ってほしいという回答が全体の81.5%だった。

対策としては制汗剤や消臭肌着が挙げられた

濃いワキ毛が臭いを連想させる

 「思わず男性のワキ毛を見てしまった経験はあるか」という問いには、73%が「ある」と回答。に男性のワキ毛を見てしまった経験のある女性は約7割。シチュエーションとしては、服の袖から覗いた時や、風呂上がりに髪の毛をタオルで拭いている時、プールや海で泳いでいた時、着替えの時など男性がほかのことに気を取られている瞬間が挙げられている。

男性が油断をしている隙に、女性は男性のワキを見ているようだ

 男性のワキ毛を見て「濃いなぁ」と感じた女性は約6割。このうち濃いワキ毛から「ニオイそう」と連想した女性は47.1%にのぼった。パナソニックでは、実際のワキの臭いの有無にかかわらず、濃いワキ毛であるというだけで女性に「臭そう」と思わせてしまう恐れがあると指摘する。

ワキ毛が濃い=ニオイそう、と捉える女性が多いという

 また、男性の体毛を「どちらかというと少ないほうがいい」と答えた女性は全体の92%。さらに、男性がヒゲや頭髪などの体毛を手入れすることを好ましいと思っている女性は全体の半数以上を占めた。さらにワキの臭いが軽減するならば、男性にワキ毛の手入れをして欲しいと答えた女性は71.5%となった。

男性の体毛は「どちらかというと少ない方がいい」と答えた女性が92%にのぼった
ワキの臭いが軽減するならば、男性にワキ毛の手入れをして欲しいと答えた女性は71.5%にのぼった

 パナソニックによると、近年は若いビジネスマンなどの男性を中心に、フェイスケアやボディケアへの関心が高まっており、同社の調べでは、化粧水や乳液を使う男性は30年前の20%から現在は44%まで倍増しているという。さらにヒゲや体毛を剃る男性用グルーミング製品の売行きは、3年前に比べて約1.8倍に伸長。国内の美容家電市場は、2012年の約1,430億円規模から、2015年には2割増の約1,700億円に拡大するという。

ワキ毛のグルーミング率は、インドで約85%、ドイツで約62%と、日本の約10%を大きく上回っている

 パナソニックではほかに、「世界のグルーミング実施率」も調査した。具体的には、日本に比べてドイツやインドはグルーミング率が高く、特にワキ毛はドイツは日本の約6倍、インドは約8.5倍もの男性が手入れしているという。同社では、今後日本でも身だしなみとしてグルーミングなどの美容行為が普及すると予測。男性の美容家電に注力するとしている。

小林 樹