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化学熱傷事故の「ウイルスプロテクター」、自主回収開始

~消費者庁が事故事例の写真を公開

 ERA Japanとダイトクコーポレーションは22日、両社が輸入販売した空間除菌剤「ウイルスプロテクター」の自主回収を開始した。

 ウイルスプロテクターは、今年1月15日から2月8日の間に、727,604個が出荷されている。

 2月18日には、成分である次亜塩素酸ナトリウムの錠剤が肌に触れることで化学熱傷による事故が発生したとして、消費者庁が使用中止を呼びかけている。

ウイルスプロテクター外観。首から下げて使用する

 回収方法は、佐川急便着払い便を使用して、指定の住所に送付する。回収商品到着後、順次代替商品を発送するとしている。


・「ウイルスプロテクター」返送先
返送先:愛知県小牧市外堀1丁目223番地 ERA Japan回収センター
返送方法:佐川急便運賃着払い
連絡先:お客様相談室 Tel.0120-988-030

 なお、消費者庁では、21日正午現在の事故情報として、行政機関からの情報提供が16件、医療機関からの情報提供が6件、合計22件あったとしている。

 また、写真が提供された事例として3つの事例と写真を公開している。

事例1)母親が友人から通販で購入した空間除菌を謳う、ウイルスプロテクターをもらい、子供の首にかけて利用したところ、胸にやけどのような赤い跡が出来て水疱になった。(3歳男性)

事例2)インフルエンザに効くとある首から下げるカードをポケットに入れていたところ、大腿部にやけどを負った。情報提供したい。(10歳男性)

事例3)肌着の上からつけた。子どもを抱っこしていたら穴の空いたほうが皮膚側にな
っていたようだ。3時間位たったらひりひりした。(30歳代女性)

化学熱傷の事例写真

伊達 浩二