パナソニック、「200℃スチーム」でふっくらしたごはんを炊き上げるIH炊飯器

SR-SX101 ホワイト

 パナソニックは、摂氏200度のスチームで炊き上げるIH炊飯器「SR-SX1」シリーズを6月1日より発売する。価格はいずれもオープンプライス。市場想定価格は、5合炊きの「SR-SX101」が9万円前後、1升炊きの「SR-SX181」が9万5千円前後。

 新技術の「200℃スチーム」で、かまどで炊いた銀シャリのようなふっくらしたごはんを炊くことにこだわったIH炊飯器。炊飯水が無くなった追い炊き時に、200度のスチームを投入し、高温で加熱する。熱と水分を釜全体に行き渡らせて、乾燥やこげを防ぎながら、米の中心まで十分に加熱できるという。同社では、銀シャリごはんのおいしさを追求するためには、できるだけ最後まで釜の中を高温に保つことが重要だとしている。

SR-SX101 ルージュブラック200℃スチームが発生する仕組み130℃スチームと200℃スチーム比較

 200度の高温で加熱することで、ごはん1粒1粒がふっくら大きく膨らむ。ごはんのうまみや甘み成分のアミノ酸は約7%増加し、香ばしい香りも約40%増えたという。釜内の酸素濃度は低下し、アルデヒド類の酸化臭は約16%低減されるという。

 また、「銀シャリふつうコース」の炊飯時間は、従来品より12分短縮された。従来品では約56分かかったが、お米に吸水する前炊き工程で約10分、水が無くなった後の追い炊き・蒸らし工程で約2分の時間を短縮し、約44分となった。

ごはんの膨らみと、ごはんのうまみ・甘み成分の比較。※8 うまみ成分とは、グルタミン酸、アスパラギン酸のこと。甘み成分とは、アラニン、セリン、グリシンの総量のこと。ごはんの香り成分比較。※9 香ばしい香り主成分とはピラジン類のこと。 ※10 酸化臭主成分とはアルデヒド類のこと

 炊飯メニューでは、メニューに合わせて130/150/200度のスチームを自動で投入する「スチーム自動コントロール」機能を新たに搭載。従来品では、メニューやコースに関わらず、追い炊き時に一律130℃のスチームを投入していたが、本製品では、玄米、発芽米、炊込みなどのメニューに合わせて、スチームの温度を使い分け、おいしく炊き上げられるという。

 ほかにも、おこげの色の濃さが淡/濃の2段階が選べる「かまどおこげ」コースや、保温中のお米のパサつきを抑える「スチーム保温」「スチーム再加熱」も搭載している。

 加熱方式は、蓋にもIHを搭載し、全方位から包んで加熱する「6段前面IH」。釜には、熱効率の良い遠赤大火力竈(かまど)釜を採用した。

 デザインは、ふたの周囲を削いで、コンパクトに見せるスリムカットを採用。操作パネルはフラットで、かさばらずに設置できるという。

メニューに合わせて130℃/150℃/200℃のスチームを自動投入ふたの周囲を削いだスリムカットデザイン

 本体サイズと重量は、5合炊きの「SR-SX101」が265×329×231mm(幅×奥行き×高さ)で6.2kg、1升炊きの「SR-SX181」が291×355×263mm(同)で7.5kg。消費電力はそれぞれ1,210W、1,400W。本体カラーはホワイトとルージュブラックの2色ずつ。

 また下位機種として、「130℃スチーム」で炊き上げる「SR-SA」シリーズと、130℃スチームで内釜が異なる「SR-SB」シリーズの計4機種も同時発売される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「SR-SA」シリーズの5合炊き「SR-SA101」が6万3千円前後、1升炊き「SR-SA181」が6万6千円前後。「SR-SB」シリーズの5合炊き「SR-SB101」が5万3千円前後、1升炊き「SR-SB181」が5万6千円前後。





(小林 樹)

2011年4月7日 17:19