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パナソニックの洗濯機、世界で1億台の生産を達成
(2013/8/30 00:00)
パナソニックは、同社の洗濯機の世界生産台数が、8月23日で累計1億台を達成したと発表した。
パナソニックの洗濯機事業は、1951年9月に大阪府の十三工場にて攪拌式洗濯機を生産したことから始まった。アメリカの視察を終えた創業者の故・松下幸之助氏が「洗濯機は家庭の主婦を家事の重労働から開放する重要な製品」と位置づけ、製品化を指示したことがきっかけという。
以降、1950年代後半からの本格的な普及もあって、1972年には生産累計1,000万台、1998年には5,000万台を達成。その後は中国やアジアでの生産が伸び、5,000万台を記録した1998年から15年で1億台を記録した。
国内市場では、1980年代の「愛妻号」、1990年代の「W滝洗い」などのヒット商品がある。2000年代以降は、洗濯から乾燥まで自動で行なう「縦型洗濯乾燥機」(2000年)、洗濯槽を斜めに配置した「ななめドラム洗濯乾燥機」(2003年)、ヒートポンプによる乾燥方式を採り入れたドラム式洗濯乾燥機(2005年)など、新しい技術を搭載した洗濯機を、世界で初めて投入した。
海外市場では、1957年に東南アジア・中米への輸出を開始したのち、1967年に台湾での生産を開始。1970年代後半からは、フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、中国など、アジア各地に拠点を設立した。近年はインドとベトナムに新工場を設立。年間で約450万台以上の洗濯機を海外で生産しているという。
パナソニックでは、同社独自の技術の進化と、各地域のニーズに対応した商品を提案することで、世界で積極的な事業展開を推進するとしている。